たく

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのたくのレビュー・感想・評価

4.8
いやー最高だった!
途中のダラダラした展開とかラストのやりたい放題とか、タランティーノ相変わらずやってるなーって感じ。「デス・プルーフ」好きな人は合うかも。
ただシャロン・テートのことを知らないと1ミリも楽しめないと思う。

1969年のハリウッドで落ちぶれかけてる西部劇俳優のリック・ダルトンとそのスタントマンのクリフの話をメインに、隣に住むロマン・ポランスキーとシャロン・テートが登場し、当時の時代背景や文化を濃厚に反映させていく。

ブラピの「無敵感」が最高にカッコよかったね。最初の方で犬に餌をやるシーンがやたら長くて、これが後の伏線になってたのは上手かった。
終盤までダラダラ進むのが一見退屈なように見えるんだけど、緻密なカメラワークに速い編集、飛ばしまくる車、靴を履く男と裸足をさらけ出す女を対比的に見せるとか、NG出てるのに延々と撮影が続くグダグダシーンとか、心ゆくまでタランティーノ節を堪能できる!

(2019/9/7再鑑賞)
2回目もやっぱり最高だった。お客さん大人しかったので笑えるシーンが今ひとつ盛り上がらなかったけど。
改めて観ると、これたった3日間の話なのね。あとラストで流れる音楽が「ロイ・ビーン」だと分かって納得。
泥酔後に自作マティーニをミキサーからそのまま飲む人とマルガリータ19杯飲んだ人が平気な顔して飲み直す欧米基準には、とても敵わないね。
たく

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