ふろいと

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのふろいとのレビュー・感想・評価

3.3
[面白いけども……なぜか余韻に浸れない]
おかしいな…面白かったはずなんだけど、いざここに書こうとするとこれまでの前作(いうて3作品ぐらいしか観てない)に比べるとあれぇ?ていう感じ。
たしかにラストのシーンはちょっとうるっときましたけども、そこから俺の!!みたいにもなれなかった。相変わらずタランティーノ節もきいてたし、濃い卵黄だけで作ったオムライスばりに終盤20分の怒涛のシーンの連続も好き。
そもそもQT自身、この作品は60年代のハリウッドとシャロンに対する敬意、そしてその当時に生きた人間たちに賛辞を送る映画なのは秘宝やパンフで非常に伝わったけども、観ているこっちはなんだかちょっと距離を置いてかれた感があって悲しい感じ。(何をいっているんだ)
そりゃ60年代の舞台をあそこまで徹底していて凄いとは思ったけども、思ったけども!!だから高評価とはならなかったなぁ。
高評価にならないひっかかりが他のレビュアーで書かれていたのですが、終盤ヒッピーの女性が無惨に殺されていくわけだけど、あそこは確かに笑いの要素として含まれてる一方で女たちを笑う暴力によってカタルシスを得る恐さもあるよね。そこが素直に高評価になれないのかも。
ふろいと

ふろいと