クリス

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのクリスのレビュー・感想・評価

4.2
クエンティン・タランティーノ監督の趣味とセンス全開の一作で、予備知識がなくてもある程度楽しめ、映画に関する知識があればより楽しむことができるようになっている。
1969年8月に起きた実際の殺人事件が物語のベースとなっており、その被害者の一人が「戦場のピアニスト」などで有名な映画監督ロマン・ポランスキーの妻だった今回マーゴット・ロビーが扮するシャロン・テートである。
しかし、映画の蓋を開けてみれば独特の(監督のいつもの?)会話劇と映画に関するオマージュのオンパレードで再現度の高いキャスティングもあって、かなりコメディ色の強いものとなっている。
ストーリーの着地点がわからないゆっくりな展開なはずなのに3時間という時間を感じさせないのは魅入っていたから?。
一気にボルテージが加速するクライマックスシーンは大の見どころであり、既存の監督作品にも劣らないものだった。

〜以下個人的小ネタ、感想〜
・「デスプルーフinグラインドハウス」でも出てきたカート・ラッセルがスタントマン役で出演し、その妻役が同じ映画でスタントウーマンを演じていた人。
・一瞬しか映らなかったクエンティン・タランティーノ監督のカメオ出演。
・ブルース・リーの再現度。
・スタッフロールで聞こえたバットマンの広告は絶対字幕をつけるべきだった。
・監督おなじみの足フェチ全開。
・犬はCG?リアル?
・「イングロリアス・バスターズ」で偽名として使われたアントニオ・マルゲリーティの名前が・・・
・「キル・ビル」のユマ・サーマンとイーサン・ホークの娘のマヤ・ホークが車で逃げ出した犯人グループの一役に。
・「大脱走」
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