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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのTSUMOのレビュー・感想・評価

4.0
19歳の僕にとって、この映画は1969へのタイムマシンだった。

アクションが少なくたって、退屈さは全くない。今では触れられない、触れたことのない1969のハリウッドへ、タランティーノ監督に連れて来てもらい、全身で雰囲気を味わった。

音楽、服装、ネオン、エンジン音全開の車....かなり異なる50年前の世界にただ惹かれていた。今と比べると間違いなく不便だが、それでもとてつもない魅力がその街にはあった。
そして、主演のレオナルド・ディカプリオ とブラッド・ピットの演技に圧倒された。全ての動き、仕草がカッコよくて強い憧れを抱いた。

内容に関しては、シャロン・デート殺害事件を予習しておいて正解だった。これを知ってるか知らないかでは映画の評価に大きく変わってしまう。とにかく、映画の力を見せられ、そして信じたくなるエンディングだった。

60,70年代のハリウッド映画は余程の映画好きでない限りは、若い世代に敬遠されがちだ。その中で、せめて裏側だけでも再現して、示してくれた監督に感謝の意を表したい。
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