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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのimoのレビュー・感想・評価

1.0
ボロカスに言ってます。

クエンティンタランティーノ作品はレザボア、パルプフィクション、デスペラード途中まで、イングロリアスバスターズしか観てません。どれも苦手、というより強い嫌悪感があり、それ以降QT作品は避けてました。
好きな俳優さんとあらすじでいけそうだと思いトライしてみた本作、はじまってすぐ顔を抱えてしまった。アルパチーノがディカプリオと会談するところ。悪趣味が過ぎない?どうでも良い酒のアップ(終盤まで続く酒推し。よくある花言葉的な意味だとしてもアップで撮るセンスが気持ち悪い。さらに名前まで言う)、ドラマのワンシーン(あえてのチープな仕上がり。私が昔のテレビマンだったら腹が立つ。馬鹿にしてるのか?)イタリア産を勧めるアルパチーノという配役(ウケると思ってんの?新鮮だと思ってんの?)。
苦痛…でもアカデミー賞にもノミネートされてるし続行。
ザQT的洒落た会話が内輪ノリのそれで全然面白くない。
QT的ブラッドピットによるカッコイイ犬の餌やり…で?
QT的ディカプリオの落ち目俳優のキャスティング…配役のあざとさ、こういうディカプリオ見たいよねっていう観客への目配せのようなシークエンス、(しかもこれがストーリーに関係あるかって特に無い。映画なのに!)こんな救済のような扱いをする俺素晴らしくない?な空気で窒息しそう。
マーゴットロビーやマクダウェルの娘の下半身への執着も反吐が出る。(デスペラードでのサルマハエックの指舐めた事本人許しても私は許さん。この手の女性の描写ギレルモデルトロと同じ匂いがする。自分の娘を性的対象で見るようないやらしさ。ジョンファブローのシェフでのスカヨハは性的魅力と食事の官能さが一体となって上手い表現だったけど、それとは違う。)
スリラーなスコアが流れる謎演出、空港のスローモーションwithBGM、電飾がついていくカット、退屈過ぎる。
英雄ブルースリーすらコテンパンにするブラッドピット、白人至上主義か。(若いリーである事承知で見ても、何のために出したか疑問になる扱い)例えばモハメドアリがコテンパンにされてたらアフリカンアメリカ人どう思うよ?見てないけど、ブルースリーからインスパイアされた?キルビルをQTテイストで作った神経からいって疑いが拭えない。この人これまでの映画で、人や物事を茶化してきたけど不謹慎だののレベルじゃない。恐ろしくなる程無神経に傷つくような茶化し方をする。そういう人となりなんじゃないかと今回また強く感じました。
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