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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのwhitelilyのレビュー・感想・評価

4.1
これはなかなか乙な映画だ〜!!
私…クエンティン・タランティーノ監督の作品自体あまり観てないんですけどね、あ〜『パルプ・フィクション』の監督さんね、あの映画は何故か好き。くらいの認識なんですけどね、いや、この作品はめちゃくちゃ好きだった!

50年代を風靡し60年代後半に落ち目になったハリウッドスターとそのお付…もといスタントマンって設定コンビがなんともいい。古き良き時代のアメリカや映画業界の空気感が映画全体を占めててすごく良かった。
煌びやかなショービジネスの世界とは裏腹にヒッピーやベトナム戦争といった社会背景なんかも組み込まれてて度々現実に引き戻される。

落ち目になったリックが小説の主人公と自分を重ね合わせて子役に励まされたり、自らの酒癖に自暴自棄になって己を叱咤し自己嫌悪してみたりするシーンにも古の名優たちの苦悩が描かれているようで。栄枯盛衰は世の常、それをエンタメ的要素で笑いに変える手法はタランティーノ監督ならではなのかな~と。ならではと言えばラストシーンの一幕も。残酷な暴力シーンすらもプッと笑える結末に変えてしまうセンス。(ちょっとホラーな人混じってたけど…笑)面白い!

レオナルド・ディカプリオの演技力に鳥肌がたつ場面、ブラッド・ピットのタフで枯れないおじさまぶり(そしてやっぱりジーンズが似合う!)。
マーゴット・ロビーのシャロン・テートいい!!
と、配役が光る演出もありで満足な作品でした〜♪
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