イッチノダ

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッドのイッチノダのレビュー・感想・評価

5.0
アカデミー賞、決定しましたね。遅ればせながら”ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド”観ました。

これ…大傑作じゃないですか!!!!

実はタランティーノ、「俺、こんなマニアックな映画知ってるんだぜ~」というオタク特有のノリ?がどうも引っかかってあまり熱心に作品を観ている監督ではなかったのです。でもこの”ワンス…”は、なんだろ心から映画が好きなだけなんだなタランティーノって、というのがダイレクトに伝わってしまって、マジたまらなかったですね。

落ち目のB級俳優とその分身的存在のスタントマンの友情、”天真爛漫”を人間の姿にしたような美しい女優シャロン・テート、ハリウッドがまだ最後のキラキラ感を宿していた60年代末期の映画人に対する温かい眼差し、そしてなんといっても、あの時代のイノセントな明るさを粉々にしてしまった”映画史に残る凄惨な事件”を映画だけにしかできない手法で鮮やかに”改ざん”してしまった、その痛快さと優しさに思わず涙がこぼれるほど感動してしまった。タランティーノ、あんたは漢だよ!!(そんでどんだけ火炎放射器好きなんだよ笑)。

全体的に落ち着いたトーンで物語が進むのもよかったし(逆にそこが物足りない、って人もいるかもだけど)、個人的なフェチを大いに刺激される、美女の生足が存分に登場するのもよかった!笑

あとチョイ役で”ビバリーヒルズ高校白書”のルーク・ペリー出てたよね、これが遺作になった彼の名前を一番目立つオープニングクレジットに出してくれたのにも映画人に対するタランティーノの愛を感じたなぁ。
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