金曜日の昼休み、今晩は映画をということで20:25のチケットを購入。
好みのポジションであるど真ん中の座席を確保できた。ラッキーだ。
珍しく定時で仕事を切り上げた私は、映画前に居酒屋へ。
今週はよく働いた。ビールが格別に美味い。
あっという間に三杯を飲み干し、急ぎ足で映画館へ向かった。
この映画はWikipediaを読んでからのほうが良いと聞いていたが、なんとなく調べるのが面倒だったため前情報なしに着席。
勿論、この映画が159分とやや長めの映画であることも知らない。
予告が終わり本編が始まる頃、空腹のまま流し込んだビールが早々に膀胱へ到達しようとしていた…
これは私とビールとタランティーノの159分の闘いの記録。
〜 Once Upon a Time... in Hollywood 〜
体感で二時間が経っても上映は終わらず、膀胱は限界を迎えていた。
普段、鑑賞中は映画に没頭するため隣の人が何を食べようが、多少座席を蹴られようが気にならないタイプだが、この時は尿意を押しとどめることに全集中力を注いでいた。
映画が気を紛らわしてくれるのならば良かったのだが、基本的にやや退屈な展開のままストーリーは進む。
(勿論、細部にも沢山の魅力があったが、別に熱心なタランティーノファンでもない私にとっては気が紛れる程ではない。)
ど真ん中の座席を選択したことを本気で後悔した。アンラッキーだ。
そのまま二時間半が経過。大量の冷汗をかきつつも、膀胱は過去の限界を超えて耐えていた。
出ようか、出まいかの葛藤を百回くらい繰り返しながらも、
「あのタランティーノ このまま終わる訳がない。意地でもクライマックスを待ってやる。」という気持ちで闘い続けた。
そして迎えたラスト15分。
その時の私は尿意を完全に忘れていた。というより尿意とクライマックスの高揚感がシナジーを生みハイになっていた。アドレナリン全開。
ありがとうタランティーノ。
エンドロール後の重要シーンは見逃した。
という長編レビューが下書きで止まっていた。