いつものキャラに限界がきて役者としての幅を求められたジョニー・デップが、「俺はこのままでいく、この良さがわからない98%の凡人はついて来なくても構わない、あとスウェットパンツも」とファン以外を突き放す結構攻めた映画
「パパは実は役柄を変えられない病気なんだ」
「治るの?」
「一生治らない」
そういう割り切りはむしろ良いと思うんだけど、単純にキャラの掘り下げが足りないからリチャードの知性を感じられるファクターが大学教授というレッテルしか無くて、そこはもうちょっとシーンで見せてほしいなあとか、ピーターがなんでリチャードをここまで親友として慕ってるのか、過去のエピソードがひとつでもあれば説得力が違ってくると思うけどなあとか…
もともとジョニー・デップが好きな人は彼が出て来た時点で乗れるんでしょうけど、そういった意味でもファン向けな印象です
辛気臭いジョニー・デップの顔が辛気臭い役に合っていてよかったんじゃないでしょうか