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テレフォンのadeamのレビュー・感想・評価

テレフォン(1977年製作の映画)
2.0
ドン・シーゲルがブロンソンを主演に据えた社会派サスペンス。
自爆テロを誘発する謎の電話の裏に潜む催眠術を使って米ソ関係の悪化を狙った企てが明らかになっていく物語です。
自爆工作員を電話で起動するというユニークなアイディアは素晴らしいのですが、単に車で突っ込むような捨て身のテロのレベルを超えた行動を催眠状態で取るのはさすがに説得力に欠けました。
そして主人公たちが真相に迫っていく過程も緊張感を欠いており、せっかくドナルド・プレザンスを配した黒幕との攻防やスパイの悲哀が際立ってきません。
そしてコメディかのような気の抜けたオチは緊張と緩和を狙ったのかもしれませんが、緊張が薄い分、薄ら寒くなってしまっていました。
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