知り合いの評判を聞いて、駆けこみ鑑賞。
卒業間近の高校生・アナ。
退屈な田舎の生活から抜け出そうとしている彼女に、幼馴染のジョンは密かに思いを寄せていた。
しかし、そんな日々はゾンビの出現によって終わりを告げ...。
スクールカースト最下層の男女が繰り広げる青春×ゾンビ映画。
ゾンビ映画特有のB級感、低予算感は残しつつ、海外の学園ドラマ『glee』の要素を足した作品。
というか、序盤がほとんど『glee』過ぎて笑ってしまいました。
作品として面白かったからこそ、もっと上手くできたのではないかと思う部分もあるのですが、ミュージカルとしては歌唱部分が楽しかったので満足です。
特にゾンビが現れるまでの"学校内での歌唱シーン"や、曲を聞きながら登校する"ノリノリな主人公と終末が対比される歌唱シーン"は、お見事としか言いようがなかったですね。
学園恋愛物とゾンビ物を融合することで、ハッピーエンドの夢物語を否定する、まるでアンチディズニー映画の様な様相を持っていたのも魅力的。
無感情にスマホをいじる現代人を引き合いに、そんな社会自体がもはや終末である、という観点が登場するのは、かなり面白かったです。
奇遇にも、同じ「ゾンビ」がテーマで近々公開された『ウィーアーリトルゾンビーズ』にも似た描写があり、今後のゾンビ映画では、その題材を描くことがスタンダードになるのかも...。
自立したい女性主人公が終末世界で成長していく様は良かったのですが、その物語のために愛しいキャラクターを、続々と退場させていくのには、少しガッカリ感もあったり...。(ゾンビ映画だから仕方ないか...。)
また、終盤で明かされる主人公の秘密によって、僕の押しキャラが、ただただ不憫なヤツに思えてしまうのも、ちょっと残念...。
なにはともあれ、繰り返し聞きたい曲も多々登場しますし、ゾンビ映画好きなら観て損はない一作ではありました!
<<エログロおバカメーター>>
エロ ☆×0.0
グロ ☆×3.0
バカ ☆×3.0
・グロポイント
のっけから取れた人の頭で遊んじゃいます。笑
・おバカポイント
一番のおバカポイントは、教頭先生でしょう。あの人は頭がおかしい。