mos

アナと世界の終わりのmosのレビュー・感想・評価

アナと世界の終わり(2017年製作の映画)
3.6
映画館で鑑賞後、耐えきれず再度鑑賞。音楽、キャラクター、ゾンビ、それぞれは「普通によし」程度なのにどうしてもまた見たくなる魔力あり。

ゾンビ映画のセオリーをゆるく行きつつ、メインは自分を見失った若者達の青春ストーリー。ティーンが主人公なので、芸能人やSNSのあるあるネタが多いのも笑えて良い。

ゾンビ×ミュージカルの融合に関してはそれほど何か驚きの技巧が凝らされてるわけではないけれど、ミュージカルパートは素直にとても良い。眼を見張る新しさはないが王道で気持ちいいメロディラインで、サントラ購入。Apple Musicにあるので未見の方は是非「Hollywood Ending」と「Turning My Life Around」を視聴してほしい。

崩壊する街を歌いながら練り歩き墓場でダンスをする「Turning〜」のシーンは、アポカリプスと爽やかで前向きな音楽が奇跡の融合を果たした名シーン。正直ここだけで見る価値があると思う。

父親と学校が息苦しいアナ、良くも悪くも良いやつどまりの冴えないジョン、プライドが邪魔して友達作りが下手なレズビアンのステフ、マイペースでオタクなクリス、DQNのニックとどこにでもいるようなつまらないティーン達が冒険を通してどんどん愛おしくなってくる。二度目はちょっと泣いた。

ゾンビ映画としてはライトだし、ゾンビに馴染みがない人も楽しめるのでは。(血が大丈夫なら。とはいえゾンビ自体かなり軽めのメイクであーお化け屋敷のクオリティだなという感じなのであまり怖くない)笑いあり涙ありの青春ゾンビミュージカル、普通におすすめ。
mos

mos