魔法にかけられて2のaのネタバレレビュー・内容・結末

前作は人に向けてだったのが今作は世界そのものが魔法にかけられてしまうお話。前と比べるとDisenchantedと銘打つだけに魔法に対し後ろ向きな側面が多め。
魔法による塗り替えを決定的にするために前半はやたら現実的で短調に進むのでジゼルのザ・ディズニープリンセスな振る舞いはあまり見られない。本人は変わっていないけど周囲まで巻き込んで魔法にかけてしまうようなテンションは冒頭において皆無なので少し寂しい序盤。
ただ美術班が相当素晴らしいのとCG技術がアニメとリアルを見事に繋ぎ合わせていてイディナ・メンゼルが歌唱するシーンが撮り方も含めて屈指の仕上がり。このシーン映画館で観たかった。
ヴィラン同士の戦いは昨今人気が出ているだけあって熱量あるしコミカルさもあって面白い。前作ではさりげないオマージュだったがアイテムそのものやアリエルの像などがっつり出てくる所はアンダレーシアが移ってきているからこそなのか。同窓会的キャスティングもマンホール整備してた人まで揃えてるの凄い。
この設定でいくとナリッサも向こうで継母でいたがためにああなったんじゃ…とか勘繰る。通勤をかなりストレスに感じていたロバートの問題が解決されてなくて少し気になる。でも愛と想い出があればこれから先も大丈夫！そんなお話でした。