クラリス

魔法にかけられて2のクラリスのレビュー・感想・評価

魔法にかけられて2(2022年製作の映画)
3.2
前作ではNYという現実世界でおとぎ話を繰り広げる斬新な試みが楽しかった「魔法にかけられて」の続編。
うーん、今作はおとぎの国の中で王道おとぎ話を繰り広げていたので、やはり1に比べるとやや退屈だったのは否めない…😞

でもヒロインが序盤で「今日から始まる郊外ライフ〜✨」って歌ってたり、ヴィランが2人出てきて「私の方が悪いわよ!」「あんたこそ私の悪役っぷりには負けるわよ!」ってケンカしてるのはちょっと面白かったです(笑)

邦題では「魔法にかけられて2」ですが、英語タイトルだと“Enchanted“と“Disenchanted“なんですね。オシャレだなぁ〜と思いました。

「魔法が解けて」というタイトルの通り、今作では『おとぎの国では運命の人と結ばれたら永遠に幸せに暮らせるのに、なんで現実世界では幸せを手にした後維持するのがこんなに大変なんだろう?』というテーマを描いています。

私が思うに、おとぎの国での“幸せ“が簡単なのは、選択肢が少ないからですよね。
都会と田舎の概念がないから、「都会は家賃が高いし郊外に引っ越そうか…」って考える必要もないし、出逢いの母数が少ないから「本当にこの人と結婚して良いのだろうか?」って悩むことも、浮気をするっていう選択肢も生まれない。

みんながお見合いで結婚して、女は当たり前に子どもを産んで専業主婦になって…っていう時代の方が簡単だったのと似てるけど、やっぱり現代は選択肢が多すぎるんだよ。
結婚しない選択は今やメジャーだし、子どもがいない夫婦も増えた。卵子凍結すれば女性も結婚を焦らずキャリアに専念できるし、転職や海外移住も簡単に出来る時代になった。

選択肢が増えるのは良いことだけど、その分悩みも増えるんだよね。
学校生活で周りと合わせることを12年間強制されてきた私たちに、突然レールを外されて「さぁあなたの正解を選んでください!👐」って言われても…😩

…とまぁ長々と現代に対する不満を述べてきましたが、最後ロバートがジゼルに“I just love you. And I couldn’t wish for anything more.“って言ったシーンは羨ましすぎて涙が出ましたとさ。おしまい!笑
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