B姐さん

刑事ベラミーのB姐さんのレビュー・感想・評価

刑事ベラミー(2009年製作の映画)
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シャブロルの遺作で評価の低い作品だが、全然悪くない。けっこういい。
人生の落とし穴におちていくひと、踏みとどまるひとの話で、その分岐点が善行とか悪行とかいうものではなく、単なる「運」というのが面白い。それを一枚絵のイメージで描写していくのがいい。

マリー・ビュレルは知的で魅力的な女性を『引き裂かれた女』につづいて好演している。このひとを見て思い出すのはアメリカ人女優のキャサリン・キーナー。ただし、ビュレルのほうが艶っぽい。
どうでもいいことだが、ジェラール・ドパルデューの鼻は、どうしてもイビツな男性器を想像してしまう。だからあれにはモザイクをかけたほうがいいと思うぞ。
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