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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のmichikoのレビュー・感想・評価

4.0
MCU映画第32作目、フェーズ5の2作目、そして「GotG」シリーズ3作目の最終作。

4回泣いた。1も2もMCUの中でめちゃくちゃ好きだったというわけでも無く、MCUの1作品として履修してまぁ面白かったな程度だったのだが、いつの間にかこのチームが大好きになっていた様だ。コレまで家族愛モノで泣く事が多いのだが、チームモノで泣いてしまうとは。本作の為に1、2を見返した際もヨンドゥにうるっと来ていたが、本作ではこのチームはまさに家族だった。

絶望的な出生を経たアライグマ・ロケットと母親の命日に誘拐された主人公ピーターとの犬猿の仲の関係性、ピーターと世界線の違う元恋人ガモーラとの関係性、過去に殺し合いを強要されたガモーラとネビュラとの姉妹の関係性、サノスの指パッチン後の5年間を共に生きたネビュラとロケットの関係性、主人エゴの元で孤独に生きたマンティスと家族を殺され孤独を知ったドラックスの関係性、尊敬する船長を失ったクラグリンと宇宙犬コスモとの関係性。そのそれぞれがしっかりと深掘りされ、彼らの行き着く先に感動する。
そしてそこに乱入する身体が大人・頭脳が子供のアダム・ウォーロック。狂気の天才科学者のハイ・エボリューショナリーvsガーディアンズvsアダム・ウォーロックという複雑な三つ巴の中、彼らの成長が描かれる。

アクションシーンも面白く、お得意の各キャラが入り乱れる長回しもさらに進化。よくこのカメラワークとアクション演出をまとめ上げたなと驚かされる。本作でこのチームは無納めとなり、非常に淋しく思う。
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