michikoさんの映画レビュー・感想・評価

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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.0

なるほど、確かにこれは過去作の良いとこ取り。
エイリアンとの攻防だけでなく、アンドロイドと人間の関係性、冷徹にもなり得る彼らにも愛情を注ぐ人間らしさ、主人公の成長、幕引きと思わせてからの恐怖。そして各
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トンソン荘事件の記録(2020年製作の映画)

2.0

思うに、韓国ホラーというのはビジュアルが強い。『女神の継承』『哭声』、そのどれもが予告やスチールのビジュアルがキマッており、非常に興味をそそられる。ただ、蓋を開けてみると、憑き物、祈祷師、定点カメラと>>続きを読む

Flow(2024年製作の映画)

3.0

人間の一切いないポストアポカリプスの世界。水で覆われたこの世界にて一艘の船で共にする猫とカピバラと犬とキツネザルとヘビクイワシの冒険。
そう聞くと擬人化されたキャラでワイワイやってそうだが、本作の各動
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キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド(2024年製作の映画)

3.5

MCU映画第35作目、フェーズ5の5作目、『キャプテン・アメリカ』シリーズの4作目、そしてファルコンだったサム・ウィルソンがキャプテン・アメリカの名を襲名して初めての映画タイトルである。

フェーズ4
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野生の島のロズ(2024年製作の映画)

4.0

8歳になるうちの息子はまだ自転車に乗れず、週末になると練習しよう!と誘ってくる。面倒くさいなぁと思いつつも、最初は全く乗れなかった息子が徐々にバランス感覚を掴み、1m、また1mと距離を伸ばすたびに嬉し>>続きを読む

ウォレスとグルミット 仕返しなんてコワくない!(2024年製作の映画)

2.5

『ひつじのショーン』しか観た事がなかったから台詞があってびっくりした笑

1980年台から続くクレイアニメーションだが、最新作ではAIを搭載したノーム型ロボットが暴走するといういかにも現代的な話。自称
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ウィロビー家の子どもたち(2020年製作の映画)

2.0

ロイス・ローリーが2008年に発表した小説『The Willoughbys』を原作としたアニメーション映画。
育児放棄した身勝手な両親の元で一家の尊厳と愛を求める子供達の冒険ストーリー。

本作や『マ
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ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

2.5

主人公の中年オヤジが段々とカッコよく見えてくるから不思議だ。人はこんなにも自信によって発するオーラが変わるのか。そしてそれを演技出来てしまうのだから凄い。

観る前はもっと躊躇なく殺戮がスタートするの
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死画像(2015年製作の映画)

1.5

視聴者から投稿された恐怖ビデオとインタビューという形で構成されている心霊ホラーオムニバス作品。“画像”では無く動画である。その中でも『クニコ』という作品が非常に怖いと評判という事でそれ観たさに視聴した>>続きを読む

ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ(2022年製作の映画)

2.0

やけに尺が長いが、雪山でのダンスバトルやハワイでの結婚式のドタバタ等、冗長に感じるところがあった。本編に絡まないとは言わないが、もう少しコンパクトに出来なかったか。
結局10年前の種族間の争いも有耶無
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

3.0

少女の内面を描く抽象的なオシャレホラーかと思ったら、想像以上に具体的でグロテクスなヤツが登場した笑

自分の唯一の理解者が自分の代わりに度を超えて暴走していく話は良くあるが、本作ではその理解者の成長過
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ツリーから離れて(2021年製作の映画)

2.5

『ミラベルと魔法だらけの家』と同時上映で公開された短編作品。

『ファイディング・ニモ』と同様に過保護の親を描く。しかしその過保護さは本作では子にも伝わり、その子供にも自分が嫌だった過干渉を与えてしま
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ライオン・キング(1994年製作の映画)

3.0

王国の後継者である王子の凋落。非常によくある話であり、シナリオの種類的に名前でも付いているのだろうか。『DUNE』、『マイティ・ソー』、他にゲームで言うと『FF15』もそうだ。大切な者の死や別れという>>続きを読む

ULTRAMAN: RISING(2024年製作の映画)

3.0

細いウルトラマンと怪獣の子供とのデザインのアンバランスさに「これがウルトラマンか?」と異質感を感じていたが、観てみると全く気にならない上に、親子の物語に感動した。

何かを守るという難しさをウルトラマ
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28週後...(2007年製作の映画)

3.5

前作の前半のゾンビモノから後半の狂った軍隊の小規模キングダムに急展開したシナリオにあまりのれなかった自分だが、本作はそれでも正統な続編として、そしてゾンビ映画の新たな視点として非常に面白かった。

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モアナと伝説の海2(2024年製作の映画)

2.5

前作でモアナの活躍により珊瑚礁の外に船を出し始めた島民達。外の世界には我々と同じ様な海の民がいると信じて航海を続けるが、何故か出会う事が無かった。ようやく彼らの痕跡を見つけたモアナだが、この世界にかけ>>続きを読む

TAR/ター(2022年製作の映画)

3.5

言葉では多くは語らない。表情で見せて、絵で見せて、間合いで見せる。まさに映像作品の特徴を存分に利用した映画らしい映画。その為、観る者の読解力が試さる。それに加え、観る者の人となりや立場、コンディション>>続きを読む

モアナと伝説の海(2016年製作の映画)

3.5

映画は何回も観ると評価が甘くなるのは何故だろう。全編を通して描かれるモアナの成長、そしてマウイとの友情にグッと来る。心情の流れ、コメディ、プロットツイスト、美しい映像、そしてキャッチーな楽曲。全体的な>>続きを読む

ロボット・ドリームズ(2023年製作の映画)

3.5

まるで同窓会の後の様な気持ちにさせる作品だった。
親友だったあいつ、仲の良かったグループ、そして好きだったあの子。自分とバラバラの道を進んだ後に誰もがそれぞれの人生を歩んでいる。そこには自分はおらず勿
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ノマドランド(2020年製作の映画)

3.5

ノマド(遊牧民)という生き方。それは自然と調和し、本来の生物としての人間らしい生き方、そんな遠い国の生き方だと思っていた。

しかし経済大国のこの現代アメリカにおいて、バンを住処にしてノマドのように放
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SING/シング: Thriller(2024年製作の映画)

3.0

これぞ『シング』に求めていたもの!
MTVでスリラーを観ていた世代にガンガン刺してくる!

そして新しい発見もあった。
登場人物である彼らはこの世界では演劇のスーパースターとなっている設定だが、我々も
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プラットフォーム2(2024年製作の映画)

3.5

ワンシチュエーション・スリラーの中でも驚異的な面白さだった前作。前作のパンチ程は無かったが”傑作の続編のガッカリ“では無く、本作もまた非常に面白かった。
追加された新ルール、より過激化する参加者たち、
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FLY!/フライ!(2023年製作の映画)

2.0

心配性、過保護のせいで渡る事を諦めた渡り鳥の主人公。彼と彼の子供達が挑む初めての渡りでの成長を描く。

このプロットは『ファインディング・ニモ』と似ている。過保護の父親と自分を信じてくれず親に反抗した
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グレムリン2/新種誕生(1990年製作の映画)

2.5

再視聴。
前作よりコメディ要素をアップし、ホラー要素はダウン。より子供が観やすくなっている。なんてったって前作の犠牲者と思われてた国産ラブ爺さんが復活笑 今回は大活躍。まぁ良いキャラだったから嬉しいが
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グレムリン(1984年製作の映画)

3.0

最後に観たのは何年前か分からないが、5歳と8歳になる私の子供達が私のギズモTシャツをいたく気に入り『グレムリン』を観たい!という事で子供達と再視聴。
記憶の中にあった映像よりは怖いシーンも少なく、特に
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あらしのよるに(2005年製作の映画)

2.5

木村裕一による大人気絵本シリーズ『あらしのよるに』の全6作と映画化を受けて作られた真完結編である第7作目『まんげつのよるに』を映像化したアニメーション映画。

食う食われるの関係であるオオカミとヤギが
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ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.5

終始不穏、終始不安。終始狂っており、そして終始おそれている。
本作は「3時間の悪夢」と言われるが、正にその通りであった。ホラー映画のセオリーである恐怖の緩急なんか知った事か。何故ならばこの終わらない終
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ウォンカとチョコレート工場のはじまり(2023年製作の映画)

3.0

ティム・バートン×ジョニー・デップの『チャーリーとチョコレート工場』は子供にも容赦しない皮肉と悪趣味のブラックユーモア溢れる非常に魅力的な作品であったが、ポール・キング×ティモシー・シャラメの本作はそ>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

3.5

事実は小説より奇なり。
1987年ミネソタ州で起きた金儲けの為だけの狂言誘拐から始まり最終的には7人の死者を出した凶悪事件の映画化。

映画のトップでこの話が事実である事を明確に示した事で本作の成功は
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べイビーわるきゅーれ(2021年製作の映画)

4.0

うおおおおー、面白い!!
コレにハマる人が続出するのも分かる!
アクションが凄いのも勿論だが、主人公2人のキャラクターがもう好きすぎる。いつまでも観たい。眺めていたい。2人のやり取りを。確かにそれに合
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着信アリ(2004年製作の映画)

2.5

怖いと思うもの詰め込みました!
正にそんな作品。
幽霊が自分で設定したルールを破ろうが、意味不明な驚かしをしようが、結局何だったのか分からなかったりしようが、そんなの関係ない!そういった強い意志を感じ
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毛虫のボロ(2018年製作の映画)

3.5

ジブリパークにて視聴。
「毛虫の目線ではどんな世界が広がっているのかを宮﨑駿がイメージして描きました」と前説があったのでPIXARの『バグズライフ』等の“異なる目線での作品”とどう違うのかな?と思った
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風立ちぬ(2013年製作の映画)

4.5

当時映画館で観て以来の2回目の鑑賞。
子供との鑑賞だが無事、泣く。

『風立ちぬ』というタイトル、「生きねば。」というキャッチコピー、どちらも美しく、残酷であり、燃えるように熱い。

こんなにも一つの
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天空の城ラピュタ(1986年製作の映画)

4.5

TVで放送される度に何度も視聴しているが、今回は子供達と初めて鑑賞。8歳の息子は自分より少々大きいお兄ちゃんであるパズーの活躍に心躍らせながら楽しんでいた。

自分が初めて観たジブリ作品は恐らく劇場で
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エイリアン(1979年製作の映画)

3.0

1979年、私が生まれる前の作品であるが、この焦らしと間の取り方は逆に新しくないか?ここまでドキドキさせられてしまうとは。
本作でのエイリアンの登場シーンは実に短い。しかしだからこそ我々はいつ襲いかか
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リング0 バースデイ(2000年製作の映画)

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過去に視聴。
当時は本格ジャパニーズホラーとして君臨していた本シリーズだが、その後は伽耶子と戦ったり増殖したりでよく分からない。

原作ループを読んだ後では感慨深い。