とらキチ

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のとらキチのレビュー・感想・評価

5.0
集大成。
とりあえず個人的にはネビュラの“頼れる姐さん”感と、メチャクチャ有能に成長したグルートがとても良かった。そしてGotGならではの人智を越えた世界観が今回も発揮されていて、“有機体をベースに成長させた天体”というのが絶妙にウネウネしてて気持ち悪いし、よくこんなの思い付くなぁ、と感心してしまう。
そしてメインヴィラン、マッドを極めた科学者“ハイ・エボリューショナリー”についても、いろいろ考えさせられる。ロケット達を作り出した“実験”もそうだし、“カウンターアース”の存在とか、とても示唆に富んでいる。でも、身長191cmのエリザベス・デビッキに目線を合わせる為に“お立ち台”に乗ったり、ピーターに「ロボコップ」と罵倒されちゃうところは笑えたけど。その「ロボコップ」もそうだったけど、ラスト、ピーターの顔面が膨らんじゃうのとか、きっと「トータル・リコール」オマージュなんだろうなぁ…って、なんかニヤニヤしてしまった。
今回も、そんな風に細かいネタで笑わせてくるし、何度も泣かされた。そして締めるところはバッチリ締めていてカッコいい。冷静に考えると、やってる事自体はすごいベタなんだけど、それでもコレだけ楽しませてくれるのだから大したもの。そもそもが、落ちこぼれのはみ出し者達が仲間になり、自分の存在意義と居場所を作り上げていく物語。それはシリーズを重ねても何一つブレずに描かれていて、最後には強くて優しい素晴らしい着地点を見せてくれる。やはり“スペースオペラ”としてメチャクチャ良く出来ていた。
ありがとうGotG!ありがとうジェームズ・ガン!
とらキチ

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