鰤の照り焼き

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3の鰤の照り焼きのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

こんなにどのキャラも愛おしくなる映画は貴重だね。素晴らしいラストでした。

特に今のガモーラが最後に仲間に囲まれて笑っててすごくホッとした。今のガモーラのありのままで生きていくんだね。死んでしまったガモーラの事を知っているからクインに同情してしまうけど、今の君は本当の君じゃない、みたいな事言われ続けたら悲しいし、それこそ「ありのままの否定」だもんね。この2人に関しては納得かな。少し復縁も期待してたけどね。

しかし、初期を思い出すとこんなにネビュラのことが好きになるなんて思わなかったな。真面目で心配性で優しいからこそ、反して苛烈に怒ってしまう。ロケットが助かって泣いちゃうネビュラ、グッときた。

本作ラスボスのハイ•エボリューショナリー(観てる間はあんまし名前だと分かってなかった。陛下で覚えてた笑)は、サノスと同じように独自の理想郷を実現するため残虐な行いを繰り返してきた。この世界やこの世界に現に生きる者達を不完全だと否定し、自ら創造主として新たな世界を作ろうする。一方で、自分が生み出したロケットの頭脳に嫉妬し異様なまでに執着する姿は、ロケットの存在により自分自身も不完全であることに気付いてしまった故なのだろうか。終わりまで初志貫徹なサノスと違い、最後には本来の目的よりロケットに執着したあたり、人間の浅ましさ感じられてこれはこれで良きでした。最後フルボッコなのも良かったね!!