みきてー

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のみきてーのレビュー・感想・評価

4.6
MCUとは完全に決別するつもりだったが、ロイド・カウフマンに免じて最後にこれだけは、と思って見に行った。見てよかった。オルゴコープの見た目や、ケージ89の改造動物造形に感じるトロママインド。

これだけたくさんの登場人物が出てきたのに、みんな愛おしくて、各々がないがしろにされていなくて、脚本の都合ではなくちゃんとキャラクター自身が未来を選び取ったように見える。特にスター・ロード。最後はひとりの凡庸な息子・ピーターに戻り静かな余生を過ごす…というポスクレがあまりにも美しくて…文字を打ちながらまた大粒の涙が。にぎやかで楽しいシリーズだっただけにハレとケの「ケ」で幕引いたのはめちゃくちゃ粋。

「実はね、これはあなたの物語」
「完璧を求めたんじゃない、ありのままを否定した」
「私たち楽しかった?」
この3連台詞は特にガンの作家人生と呼応したメッセージを感じざるを得ず、もう嗚咽が出るほど泣いた。絶対私がガンだったら撮りながら号泣して立てなくなってると思うわ。

時代が追い付いて一聴してわかるような90年代の曲が多いのもよかったなぁ。総じてMCUの中で断トツ一番好きな映画になりました。
みきてー

みきてー