ゆず塩

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のゆず塩のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
ロケットがソヴリン人のアダムによって重傷を負わされる。ロケットを治療したいが、体内に埋め込まれた装置のせいで治療が行えない。ガーディアンズはロケットを救うために飛び立つ。

【感想】
ロケットを救うことがメインにあって、その裏でロケットの回想が流れる作り。話の筋がハッキリしていて、とても見やすい。

各キャラクターの特徴もハッキリしていて、コメディが楽しい。だから各シーンが面白んだよね。ガーディアンズシリーズのいい所って、やっぱりそのキャラクターなんだよなぁ。ちょっとおバカな所とかも含めて愛らしい。
あと、場所も転々と変わって、見た目も色々変わって楽しい。

ロケットの回想もすごく辛いし。ラストでそうなるであろうことが予想できても、悲しさが伝わって来るのが良かったです。ロケットがカードキーを組み立てる所は、とてもワクワクしたね。

気になったというか、気づいたこと。
キャラクターの成長とか、変化の度合いが、ちょっと物足りない。『1』のころからだけど、そういうものはあまり書きたくないのか、書く必要がないと思っているのか。そこだけちょっと面白味に欠ける。
ロケットの昔の友達との別れとか、とても悲しいんだけど。それだけな感じがするのかなー。一応、復讐というか仕返し的な意味合いは出るのだけど……弱く感じる。お話のアクションは派手なので、キャラクターの大きな選択とか変化をもっと見させて欲しいという欲がありました。
……いや、変化はするんだよね。クイルはガーディアンズ抜けちゃうし。ロケットは自分のことアライグマって認めるし。でも、唐突な感じがして、なんか感動的とも思えず。

これは映画に限らず、漫画とかすべての物語において思うことなんだけど、大きな変化をするシーンを作ろうとすると正直嘘っぽくなる気もする。だから、そうしたことを分かりやすくやりたくないのかな。「何か旅をして学んだ」、それに視聴者が気づこうが気づかなかろうが、関係ない。っていうように作ってるのかな、監督は。……私が気づいてないだけかもしれないけれど。

ま、そうしたキャラクターの変化とか成長が映画のすべてではないのは百も承知で!
愛らしいキャラクター達の掛け合いとか、ギャグがこの映画の魅力だと思っています。ラストバトルの全員でのアクションシーンは、ワンカットで本当にカッコよかった!

漫画とかアニメでダラダラ読んでいたい。ダラダラ友達と喋りながら観ていたい、そんな気楽な映画でした。
ゆず塩

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