ドーナッツ

クリード 炎の宿敵のドーナッツのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
5.0
熱かった。前回よりも涙した。
壮絶な戦いを支える観客の歓声、音楽、カメラワークなどどれも最高だった。ロッキーのテーマはああいう感じで挟んでくるとは。

今回はただチャンピオンを目指して戦うのではなく、家族を、継承をより意識した話だったのは、前回たいして描かれなかった敵の心情にも入り込んだから。そりゃ敵がドラゴ父子だから軽視するわけにはいかないけど、この父子の機微の変化を丁寧に写していて、役柄は悪なのに完全に悪には見させない描き方だった。特に息子ヴィクターの時折見せる哀しい表情が何とも言えなかった。
頬を叩いて息子を目覚めさせるイワン、アドニスの娘の誕生を最高の日だと心から喜ぶロッキーなどなにかと対比させる描写が多くて切なくも感じた。

今回はあの4を継承していることあり、
ロッキーが雪山なら、アドニスは砂漠で原始トレーニング。これぞロッキー。

入場シーンはさらにバージョンアップしていて痺れたけど、奥さんが歌うのはちょっとやりすぎかな。特権だけどシラケそう。

そういえば前回から取り入れられた相手の戦績を見せるシステムがなくなってた。不評だったのかな。