おくちん

クリード 炎の宿敵のおくちんのレビュー・感想・評価

クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)
3.5
自分との闘いであり、支えてくれている存在に気づいた時、人は強くなれる。そう感じさせてくれたストーリーでした。前作で真っ直ぐに生きてきた姿が印象的だったアドニス。彼を惑わす宿敵、ドラコ。父ドラコがロシアで過酷な目に遭わされてきたことがわかりました。ラストでヴィクターが劣勢になった時、席を立った母達ロシア。ヴィクター達親子にとって、どんなにか心が折れたことだろう。人を人として見ないロシア。物のように楽しんでは棄てる道具のようなモノ。父ドラコが息子のためにタオルを投げ入れた時、何のために闘ってきたのかと虚しさがあったように思いました。反対に人の温かさを取り戻したアドニス。ロッキーに親子の絆を取り戻してくれた、勇気をくれた試合でした。やっとロッキーのテーマが流れた!結局はロッキーが観たかったんだと気づいたワタシでした。