まさに誰かの「理想の恋」を映像化した作品。
どんな時でも貴方を愛してる、を過激に描いたバイオレンスロマンス。
誕生日に映画を観てたらセクシーな美女と出会ってなぜか馬があいその晩に結ばれ、悪い奴らに追われながらも共にお互いを信じて戦っていく、なんて言葉にすると容易いストーリーだけど、少年が思い描いたようなこの愛の物語がとても美しい。
激しい描写で血みどろなシーンも多いので、目を背けたくなるところもあるけど、劇中では音楽の効果もあってか、悲壮感あるシーンには全くなっていない。どんな場面でも温かく「こんなこともあったけど、良い思い出よね」と言わんばかりのノスタルジー溢れる空気感で物語は進む。
俗っぽいキャラクターしか出ないし、みんなちょっとダサいところがある奴らなんだけど、1人も嫌いになれない愛くるしいキャラクターたち！
もしかしたら誰にでも味わえるかもしれないような「身近な夢物語」。正にみんなが映画に求めるような素敵な非日常が味わえる作品。
