YANGJA

ギャングースのYANGJAのレビュー・感想・評価

ギャングース(2018年製作の映画)
4.2
今日で最終日やったので慌てて観に来ました。原作ルポ→原作漫画とファンです。

きっと入江監督だからあの全編に渡る空気感だったのかも…と思いつつ作品内容的にはハッピーエンドやスカッとした青春モノにも出来ないしあのラストが限界の幸福かも。タタキは犯罪者のみを狙う犯罪者ですが、犯罪者に変わりはないので大金手に入れてハッピーエンド。には出来ないですもんね。
個人的には原作で好きやった高田くんが更に冷酷な気がしました。ヤンさんが居なかったの残念。高田くんがヤンさんの役割担ってたな。

映画的に2時間くらいの枠に詰め込むとちょっと説明が足らないのかもしれないけど、底辺から抜け出せない子どもたちの実状をもっと広く伝わればいいなぁと思いました。

少年院出所や虐待から逃げてきた子どもたちの支援を行うイチ大人として、就職したくても家を借りたくても身元証明を持てないだけで本人の能力とは関係なく「並」の生活から零れ落ちて抜け出せなくなるの子たちがいます。これが現実です。

タケオちゃんも、映画では触れられてなかったけどカズキも、罪を犯して少年院にいた訳ではないです。少年院は少年刑務所とは違います。

それが、映画だけだとわかりにくかったですが、これをきっかけに原作に興味を持った方がそちらで深く知って貰えて、あのシーンのサイケの感情の意味を理解してくれれば。と願います。
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