抜毛症の男性と食毛症の女性が出逢ったら…？

彼女に浮気され、仕事は失い、のそのそと実家に戻ると両親が家を売るとのことで家まで無くしてしまった男・イーライ。唯一残ったトラックをなんとか仕事に使えないかということで友人に相談してみた所、ニューヨーク州北部の田舎町での配達の仕事を貰える事に。イーライはストレスから皮膚をむしる事や抜毛症に悩まされていたのだが、なんとその田舎町で食毛症の女・アーニャと出会う。奇妙な共通点を抱える2人は次第に惹かれあい…。

ネコのジャケだけどヌコ様の登場ほぼ無し。
なんでヌコかというとこれは多分ヌッコの「毛球症」とか、そういうのを意味してるっぽい。
タイトルの「are we not cats」も分かりやすいね。

毛を食べたい女性と毛を抜きたい男性が出会うという奇跡のベストマッチを起こす構図からもうちょっと面白いんだけども、内容はホラーでもスリラーでもグロとかキモメインでも無く至って真面目に作られたラブロマンス。

アーニャはウィッグを着用してて、ウィッグを外すと髪がかなり悲惨な事になってるんだけど、そんなの気にするわけないイーライ。
なんなら自分の髪の毛まで食べさせてあげちゃって、後半からはイーライの髪まで悲惨な事に。毛を食べて食べさせての関係に「愛」を感じさせてくれるのは凄い。

が…奇妙な愛を描いた作品は好きだけどランタイムが比較的短めが逆に仇となって作り込みが足りなかった印象。
キャラ背景もあんまり形となってなくて、冒頭でイーライ全てを失うシーンとかささーっと片付けちゃってて、「悲嘆」や「喪失感」といったものがあまり伝わってこなくて、そのへん上手く作りこんで、だからこそ彼女と出会えて僕は救われた…みたいな、なんならもうえげつない共依存に陥るまでして欲しかったけどね。
設定のわりに突き抜けた感覚は無くてストーリーも平坦な道を一直線に突き進んでて私はあまり刺さらず。

といっても、ストーリーに少しでも「気になる〜」ってなった人には全然オヌヌメできますし、終盤に「2人の愛のかたち」が出てきてスーパーエクストリーム気持ち悪いのでそれだけで観る価値はあるかもしれません。
これは未体験ゾーンとかでしれーっと日本上陸しそう。
邦題予想はそのまま「アー・ウィー・ノット・キャッツ」で。

視聴 2024年9月25日

• #日本未公開ξ

[悲報]タイトルやジャケからねこ映画を期待してもお猫さま登場はほんの１秒

毛を抜くクセがある不器用男子と毛を食べずにいられない食毛症女子(彼氏持ち)が運命的に出逢っちゃう、ちょっとホラーな純愛映画

スタイリッシュな抑えめトーンが逆に痛々しくて、観終わっても頭にいろいろ後味がこびり付くやつ

切開系グロ少し

うぉーこれはすごいぞー！
私のphobiaを全てぶち込んだ映画で終始鳥肌立つし吐き気するけどめちゃよかった！

こんなストーリーほかにないんじゃないかな。しかもホラーではなくコメディーでちょっと軽くしたのもまたいい。

内容を簡単に言うと、髪の毛を食べる男女。