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わたしに××しなさい!のLEGIONのレビュー・感想・評価

わたしに××しなさい!(2018年製作の映画)
1.5
主人公は恋愛小説のネタのため、同級生のある秘密を知り、その彼を脅迫してさまざまな恋のミッションを課していく物語。作品を通して主人公をはじめほとんどのキャラクターが特徴を上手く捉えて描かれていなかった。ほとんどのキャラクターは抱く感情があべこべであるし、考え方が表面的すぎて感情移入すらできない。従兄弟の人は疑似恋愛しろと主人公に提案したはずなのに、主人公が疑似恋愛の対象に選んだ時雨に、「主人公に近づくな」と忠告していた。そもそも疑似恋愛だとわかっているはずなのに何を焦っているのか。人物同士で辻褄が合うような会話してほしかった。物語の中で主人公がリアルな恋愛を書くため数々の胸キュン行動をミッションと化し、実行していたが、〈ミッション4首筋を噛む〉は流石に理解できなかった。時雨は主人公に向かって「思いっきり噛んでやるよ」と吐き実行していた。その発言にはキュンを軽く通り越して恐怖すら覚えた。それに加え主人公がその出来事を書いた小説内で時雨をヴァンパイアとしていた。架空の話をするなら疑似恋愛なんて必要ないのでは?と思ってしまう。そんな中でも一番に謎な発言が多かったのはドルチェだと思う。「時雨は誰も好きにならないから俺と(疑似恋愛)しよう」という発言には異議を唱えたくなる。疑似恋愛なのだから実際に好きでなくても構わない。主人公に「時雨が小説のネタにされてると知ったらどう思うか」と脅していたが、そもそも疑似恋愛を主人公が時雨を半強制的にさせていたのだから利用されてるのは重々承知なのでは?と感じた。全てに浅さを感じ、雑な作りであったから主人公の恋愛がとても直視できるものでなかった。
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