邪澄n

マローボーン家の掟の邪澄nのレビュー・感想・評価

マローボーン家の掟(2017年製作の映画)
3.3
マローボーン一家には、破ってはいけない掟があった。その掟が破られた時、隠されていた真実が明らかになる。

淡々とストーリーが進んでいって、ある出来事の後に出る不自然な『6ヶ月後』
何事もなかったかのように流れる日常風景の中に、マローボーン家の掟がラストに向けての伏線をばら撒いていく。

ラストで映画の内容は理解することができるが、少し説明不足な感が否めない。
掟という伏線に関しても『あれがこうなっているから、この掟がある』というのが、どうも僕的にはしっくりこないものばかりで、映画としては面白いけれど、期待していたより最後のネタバラシには素直に驚くことができなかった。

これを書きながら、この映画はなんでこんなに僕には刺さらなかったんだろうと考えてみたら、一つ思い当たるところがあった。
『天井の大きなシミ』
これだ!と思った。
このシミを見た瞬間、この映画のラストが少しだけ予想できてしまったからだ。
とても重要なシーンで伏線が回収された時、やっぱりそうだったんだなーと驚きが少なかった事が、この映画を見終わった上でモヤモヤを解消できなかった大きな理由だと感じる。
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