『兄の愛』
試写。
作中に散りばめられた違和感の欠片にきちんと気を止めて観れば、ラストで「あぁ、そうゆうことだったのか!」繋がる。
ひび割れた鏡、家中の鏡に掛けられた布、鍵、足音、奇妙な声、お化け、散らかった部屋、天井のシミ、レモネード、ぬいぐるみ、兄妹の行動の数々。
ネタバレについてアリと捉えるかナシと捉えるかで結構評価は分かれそだけど、個人的には単なるホラーではなくきちんとストーリーを昇華させたミステリーとして秀逸な脚本と感じた。4人兄弟とアリーの演技も相まって素晴らしい。
原作にはタイトルに「掟」がついていないのでこれは日本公開に向けてわかりやすくしただけだろう。あまり、掟に縛られすぎて何故何故と気にしすぎると拍子抜けする可能性があるので違和感程度に捉えてマローボーンの家族についての物語として観賞するのが良いと思う。
観終わった後に自分が感じていた違和感を確認するため2回目が観たい。