途中まで見て、落ち着いて見ようと思ってタイミングを失ってるうちに訃報を知った。
この偉大なデザイナーがもういないなんてと思うと切ない気持ちになる。
飾らない、自分に正直な(そしてビジネスやお金儲けのセンスはきっとあまり無い)究極の職人気質なプロフェッショナルなんだろうなと思った。
だから量産型の服じゃなくて思い入れのある一着一着を大切にしたかった。
多くのメッセージ性を一着一着にこめるというのはもはやデザイナーと呼ぶべきかアーティストと呼ぶべきか…
自分の想いや理想、信念とは裏腹に城がどんどんデカくなってだけどそれも守らなきゃいけないけどコントロールが効かなくなっていることへの歯痒さ、葛藤も感じられた。
環境保護活動の件にしても、きっと一つのことに全力投球するタイプの人なんだろうな。
離婚した理由の知的好奇心が満たされなかったからってワードがカッコ良すぎる。
昔のショーの衣装とかも全てがかっこいい&可愛くて多少の流行はあれどヴィヴィアン！って感じだから古臭さを感じなくて見ててとても楽しい。
何よりヴィヴィアン自身のファッション(特に年老いてから)が本当に素敵で、自転車を漕ぐ姿がめちゃくちゃおしゃれでクール。
私も歳を取ってもファッションを楽しみ続けたい、こんな歳の重ね方をしたいなと思う方の1人。
今後ブランドがどう守られていくのか、存続していくのかわからないけど、どこにも属さず独立した唯一無二の存在、彼女の信念やパッションが少しでも長く受け継がれていきますように。
どうか、安らかに。
