かたくり

生きてるだけで、愛。のかたくりのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
3.6
しんどい〜。

私は一生私とは別れられない、自分と同じエネルギーを使って考えて欲しい、など共感できる台詞があった。
感情をぶつけて宥められると余計イライラするよね…笑

ウォシュレット怖いのくだり、私も相手の反応で今の駄目だったのか…と傷つくことがあるけど、私は生きやすいように気付かないふりをしているところがある。
けど寧子は、何かこう、小さいものから大きいものまで、受け入れようとしていて、もがきながらも生きているのだなと感じた。
津奈木と理解し合えたその一瞬のために生きてると思えるのもまた良い。
津奈木は閉鎖的で自分を押し殺して楽に生きようとする人だからこそ、開放的で自分でしかない寧子に惹かれたのも良い。

疲労感がある時にペットを見てると、お前食べて寝てるだけで愛されていいな〜と思う感覚があったんだけど、この映画を見て、あ、私もなのかもな、と思えるようになった。
生きる目的なんて不透明なものなので、むしろこの複雑化した社会には生きるのに邪魔なものが多すぎて分からなくなっていただけ。
私たちが働いているのなんてただ暇だからさ、働けない人を無下にするために働いている訳では無い。本当に暇つぶし。

心臓に直接手を添わせた感覚になった作品。