生きてるだけで、愛。の作品情報・感想・評価・動画配信

生きてるだけで、愛。2018年製作の映画)

上映日:2018年11月09日

製作国:

上映時間:109分

ジャンル:

3.6

あらすじ

「生きてるだけで、愛。」に投稿された感想・評価

れ

れの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

流れる血筋と生きる環境の変化によって人変わっていくものだと感じました。
僕の性格上、正直全く理解出来ないことが多かったが故に見応えがあったのかもしれない。
おみ

おみの感想・評価

3.3
普通の大人の社会と同じペースで動くのが難しくて、自分にすっごく苛立ってしまう/エネルギーがすーっと発散できなくてマグマみたいにたまってしまう感じの描写が印象的で、主人公の女のひとに惹き付けられた。

このレビューはネタバレを含みます

鬱を抱えている人は、社会に順応することが難しいため、彼らを責めないようにと、「生き辛い社会」と社会が問題であると指摘するような意見がよく聞かれると思うが、まだそれが浸透していない中で生きる鬱(おそらく躁鬱)の女性がヒロインだった。
おそらく今まで「鬱」に触れ合ってこなかった人はひとつも理解できないと思う。
主人公もその精神で、皆がおかしい、(たとえ優しくされても)疲れる、見透かされてる気がする、と焦燥感で社会に出ようと無理をして塞ぎ込んでしまっている。
自身と乖離することが楽だと知っておきながら、それが出来ないことで深い悲しみを抱き、時にはそれに成功し、もうひとつの人格に頼っているような描写も見られた。
鬱とはこういうものなのかもしれない、そう思わせてくれるのと同時に、津奈木の無理解、と社会の無理解を見ていると、鬱患者は、無理解に救われることもあれば、苦しむこともあるということも窺えた。
おちゃ

おちゃの感想・評価

4.8
わかりたかった、わかりあえなかった。でも、わかりあえたその一瞬を作り出したのは確実に「愛」だった。

本谷有希子の世界ほんとうに共鳴できすぎて今更ながらめちゃくちゃすきであることに気づいた。
異様だけれど既視感のあるシチュエーションと抜け落ちた感情をひとつひとつ取りこぼさない言葉選び。
鬱に対して、西田尚美が「寂しいだけなのよ。」って2回言うことに意味がありまくるな〜と。寂しかったから、という一言でのカテゴライズが、当事者にとってどれほど苦しいか。一言で簡潔させられないような、複雑でまとまらない感情がそこには数えきれないほどあるのに、、
こんなにエネルギー使って感情ぶつけてんのに、楽されるとイラつくんだよ。
わたしはこの言葉をきっと、ずっと見つけたかった。

なんといっても趣里の酔っ払いの演技がオープニングから最高すぎた。血流して水飲むシーン。あとエンディングの踊り出す直前。赤と青のコントラスト。魅せ方がわかっているし、ほんとうにうつくしかった。

ほとんどわかりあえなかったけれど、わかりあえた一瞬がわたしを生かしてきた。
うわ〜、ひさびさにこんなきもちになったかも。
よっぽど生を全うしていたわ。

あなたはわたしと別れられるけれど、わたしはわたしと別れられない。いいなぁ。別れられて。
星一

星一の感想・評価

3.8
 過眠症で決まった時間に起きれなかったり、社会に適応できずに鬱憤をためる主人公”寧子”と、物書きになりたかったが関係のないゴシップを主に扱う雑誌でライターをしている津奈木の二人にまつわる恋愛映画です。

 寧子の社会に適応できない自分の苛立ちのシーンがまあリアルで、目覚ましかけても起きれず、面接にすらいけない自分の頭に時計を叩きつけるのなんて、見てて辛くなりました。自分のできなさ加減に嫌気さしてるのが、理解できて辛くなる。

 寧子自身が一番やばいっていうのを分かってて、それを隠すように生きて社会に順応しようとしても、体がよりいうこと聞かなくなるし、周りもやばいことを見抜いてしまう。このどうしようもなさがよく伝わってくるから、辛く感じてしまう。そんな苛立ちを津奈木に、理不尽にぶつけてるのに、ちゃんと愛していた津奈木はすごいと思う。それでも積もりに積もって限界だったからこそ、あの最後かもなのかな、と思った。

 津奈木も、書きたくない記事を書かなければいけない、どうしようもできないし、超ハードワークで四苦八苦している。この津奈木の味気なさが菅田将暉がちゃんと出しててすごいと思う。

 どうしようもできない時に、本能というか、あるがまま思いっきり走るシーンは、何処か熱く、爽快感があって好き。走る映像も綺麗だなと思った。

 この二人の不思議な愛の形はすごく面白かった。その時の一瞬のために生きてる。その瞬間がまた見たかったからこそ、生きているだけで、愛なのかなと思った。

 原作の本谷有希子さんの小説は大好きで、本谷さん原作の映画見たことないし見てみようとおもって選んだ一作でした。少々違うとことや変えた場面はあれど、気にならずに楽しめました。

 富嶽三十六景の部分は無くなってて、あったらよりわかりやすく見られそうかなと思いました。

 それでも、本谷さんの小説を読んでなくても楽しめる作品なのかなと思いました。また、これを見たらぜひ原作小説を読んで見てほしい。と思いました。

 

このレビューはネタバレを含みます

社会で生きづらさを感じ、過眠症のような状態にている"自称"うつの主人公寧子とその彼氏津奈木がメインで進む物語。
ニート真っ盛りの寧子が津奈木の為に料理を作ろうとするシーンでは何もかもが上手くいかず、もどかしかった。お、菅田将暉出てんじゃんと期待しながら観ていたけど、いつもよりずっと存在感が薄くて、個性を押し殺してるような感じがした。それは津奈木も寧子と同じような生きづらさを感じながらも、寧子のように表出しようとせず、鬱憤を隠すような生き方をしてる津奈木の生き方を匂わせる為なのかなぁと思った。寧子が言っていた彼氏は相手が嫌になったらいつでも離れられるけど、私は自分と離れたくても離れれない
というセリフにハッとさせられた。
周りにも迷惑かけるけど、
一番苦しんでいるのは本人なんかもしれん
なぁって

あといきなり全裸なるなビックリするから
優しげに見えて人に無関心なツナキも、躁鬱で周りから浮いちゃうヤスコもよく感情移入ができるが故、100%のめりこんで見れなかったな。集中して見てたら自分まで心落ちちゃう。

メイン3人の演技はさすがで、「こういう人間いるなぁ」という解像度が高い。

レトロな感じの映像の質感はおしゃれだけどあんまり映画にマッチしていないような気もする。
あず

あずの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます


題名と広告で、量産エモ恋愛映画かと勘違いしていたので、180度裏切られた。

個人的には、元恋人の安堂は登場時にはイライラしたものの、最終的にはこの映画で1番好きなキャラクターになった。津奈木のどこがそんなに好きだったのかは映画ではよくわからなかったが、持ち前の強引さがなんとも憎めない。複雑ではあるけれど、寧子に本気でぶつかっていたのは安堂だけだった気がした。津奈の元カノでなければ寧子と対等な友達になれていたのではないかと、存在するかもしれなかった世界線を思い描いたりした。

私は恋愛経験が乏しく、恋愛を特別視・神聖視している節があるが、恋愛も人と人との関わりの延長線であることを改めて感じることができた。セックスシーンがなく、この2人の関係性を示すのに余計なノイズが入らなくてよかった。

寧子のバイト先の人の「鬱なんて、寂しいだけでしょう?」が「世間から見た鬱病」を的確かつ明瞭に示しすぎていて、寧子と似たような経験を持つ私は苦しかった。

津奈木がしたことが良かったのか、悪かったのかはさておき、衝動で自分の思うままにパソコンを窓から落とした一瞬、確実に津奈木は寧子であった。その一瞬の重なりを愛だと感じている2人を、世間は異常だと言うのだろうか?ここのシーンをどう捉えるかでこの映画の評価が決まる気がした。

最初から最後まで、登場人物を取り巻く状況は最悪だった。最後は寧子と津奈木の2人とも無職になるので、世間的に見ると、状況はさらに悪化して終わったとも言えるだろう。しかし、日常という地獄の中で、労働にに幸せを見出したり、このままでいいのか悩んだり、誰かの気持ちより数字を求めてしまったり、恋愛に足掻いたり、誰かを見下すことで自分を肯定してしまったり、裏切られても根気強く付き合ったり、悪気なく理解のない言葉を吐いてしまったりと、揺れ動きながら生きる登場人物達が、とても生々しくて、愛おしい。

最初から最後の最後まで寧子は母に囚われていた。最後には、嫌いだった母のように雨の日にダンスを踊った。でも、今日だけ、この一瞬だけでも2人が幸せだと感じたなら、これこそがハッピーエンドだと思った。ハッピーだった時なんてなかったけれど。これからも、2人の人生は続く。
13

13の感想・評価

5.0
羨ましくてかわいそうで意味不明で綺麗。
ウォシュレット笑けた。
また一人で見たい。
津奈木えらいよあんた…
み

みの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

邦画も捨てたもんじゃないなと思えた。暗い雰囲気と聞いていたけど、まず演技に引き込まれ、かと言って思わず笑ってしまうシーンを挟んであり目が離せない。単純な言葉で説明できない深みもあり、じんわり心に残るものがある素晴らしい作品。

タイトルは共生を意味しているのかもしれない。自分や他人についての理解なんてほんの一部。だけどそれはお互い様。共に生きることこそが愛そのもの。
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