福野ふくろー

生きてるだけで、愛。の福野ふくろーのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
4.8
鬱で引きこもってる女性の話。

鬱って、人に舐められるし、鬱側がさげたりとかふわっとさせて伝えなきゃいけないからめちゃくちゃ負担。ただでさえキャパ狭くなってるのに、そのせいで余計キャパオーバーなっちゃう。

しかも日本人に多い、自分がこんだけ苦労してるんだから同じくらい苦労してない奴はズルいって思っちゃう精神の人が居るせいで、受けなくていい攻撃を受ける。

結局寂しいだけって言われるのも違うしな。
感覚が敏感なのも考えすぎみたいに一蹴される悲しさ。

でもそれに過剰反応しちゃう自分もしんどくて…

全てがすごい伝わる。帰結の仕方も素敵。いい映画。

【蛇足】
イマイチな感想が多いのは、感覚が敏感なのが理由で生きづらさを感じたことない、もしくは単純に鬱への理解、の差があるのかなと。
やりたくてもできない自分と向き合うことのしんどさ、そこからくる意思とは無関係に出る症状としての過眠、自己嫌悪。
踏ん張ればできるものではない。でも出来る人もいるから、気持ちの問題などと言われる。
攻撃しようとする人の言葉も、優しくしてくれる人の言葉も、恋人の言葉も、全てに敏感に反応してしまうから感情がジェットコースターになってしまう。そして、そんな自分にどうしても疲れてしまう。でも逃げられない。向き合うことでしか抜け出せない。
その生きづらさ全てを愛と表現するこの映画。愛しくてならない。

【2024.1.9再鑑賞】
やっぱりいい映画。
お母さんが踊ってたのが、躁鬱の躁によるものだったこと、やすこがちゃんとその子供であること、その辺がぐわんっと表現されてて美しい。
やすこがクライマックスで、「私と別れれていいなあ」と言うシーンではやはり涙が溢れる。

【2024.4.3再鑑賞】
お母さんも躁鬱だったってことなのかな。
「つなきは私と別れられていいね」は名言。

以下鑑賞時メモ↓


手袋
なにで怒ってらのかわからなくなる

たまにはあったかいもの食べたいね
(うつなのに私に作れってこと?)
(ごめん)

急にブレーカー落ちる
ふとしたきっかけで、どうしようもない不安に駆られる
でも頭おかしいと思われたくないから、思いたくないから、グッと堪える

鬱がコンビニで働くなんて最悪
自分ルールというか、極端な思考回路になりやすい
自分の中の理論が絶対に合ってると思いやすい

コンビニのバイトの面接にさえいけない
起きたいのに、本気で起きたいと思ってるのに、過眠で起きれない

甘ったれるのもいい加減にしなさいよ
鬱、いわれがち。ふぁっく

鬱なんてさ、寂しいからなるんでしょ?
優しさで言ってくれてるのは分かるけど、そんなわけないのでモヤモヤしてしまう。ちゃんとした病気だとなぜ思ってもらえないのだろう

あした10じにきて
10時のハードルの高さ

まゆそる
やっちゃいけないことをやっちゃいそうになる、

遅刻ギリギリ、もしくは遅刻
遅刻しちゃうし、その上罪悪感はめちゃくちゃかんじちゃうから、もうしんどさすごい。少しでも取り戻そうと躍起になってぐちゃぐちゃになっちゃう

最初ここならいけそうって思って、自分がポンコツで意気消沈
一回上がった分、落ちた時がめちゃくちゃしんどい

シミが気になって30分拭いちゃう
細かいことが気になりすぎる、凝り性がバイトに向いてなさすぎる

起き上がれない
起き上がれない

なんでつなきにはできて私には出来ないんだろうね
人と比べて、できない自分を実感する

トイレのウォシュレット怖いですよね?
分かり合えた 期待する 一つずれただけで全部がダメに思ってしまう

トイレの便座こわす
もう耐えれなくて自分から壊して逃げる
もう戻ってこれないように、わざと嫌われるように

躁鬱は一定期間間隔で、そう、うつを繰り返す
それに振り回される自分、壊れてく周り、もうへとへと。これが続いてくのか。絶望。でつらくなる