初め全然同調出来なかった寧子。生きにくさにほんと、大変、きついだろうなぁと、息がつまる思いだった。
一方の津奈木。多かれ少なかれ今の時代、こういう風にやり過ごして生きている人はごまんといて、内ではウツウツイライラしてる自分を見ないようにしてて、だんだん疲弊していく。
どう生きていくのが自分らしいのか。でも、世間と折り合いをつけようにも自分というものが存在する限りそれは永遠の命題で。そんな中での寧子の言葉(ほんの一瞬でも、分かり合えたら)が心に残る。
趣里さんのエキセントリックな演技も、菅田さんの抑えた演技も共に実力俳優の見どころ。
最後にぱあっとひらけ、閉じてゆく感じが好き。
しんどい。しんどいけど、また観たくなる。最後には寧子が愛おしく、津奈木の気持ちが泣けてくる。
