あおみ

生きてるだけで、愛。のあおみのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
4.5
16mmで撮影した映像の質感が綺麗すぎた。
寧子の不器用さや自分への嫌気、相手への八つ当たりにきっと多くの女の子は共感せずにいられないだろうなぁ。
少なくとも私は、自分を見ているかのようでもどかしく心の内側が大きく反応した。
信用できる相手や通じ合える相手って滅多にいない中、「ほんの一瞬でも、分かり合えたら」の小さな光が生きている意味を作り出してくれる。
人間ってもろくて、繊細で、愛おしい。

誰しもが自分を嫌と思ったことがあると思うし、でもその嫌な「わたし」と別れることができない現実でどうやって向き合っていくかって、「愛」があれば勝てる気がするんだよなぁ。

やっぱり、「最後に愛は勝つ。」ってあるとおもう。
揺れるスカートの青は、海をみているかのように美しかった。
最後のシーンで菅田将暉の包み込む優しさに
こっちまで菅田将暉を愛してしまいそうだったよ。

映画っていいなぁ。大好きな作品。
あおみ

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