たろたろ

生きてるだけで、愛。のたろたろのレビュー・感想・評価

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)
3.9
同名小説を読んだ後、映画化されてそうだなぁと感じて調べてみたら本当にされてた。しかも菅田将暉が出てる。これは観るしかないと思い鑑賞。

ストーリー。
主人公の寧子(やすこ)は鬱かつ過眠症で働くでもなくただ1日の大半を寝て過ごす。一方で同居している彼氏の津奈木はしょうもないゴシップ雑誌の編集長。
ある時、津奈木の元カノが現れて寧子をストーカーし始めてから物語が始まる。。


とにかく冒頭とラストが衝撃。驚いて思わず二度見する。
冒頭。突然寧子が頭から血を流しながら夜の東京を走り出す。ここで寧子のぶっ飛び具合がわかる。
そして、ラスト。何故かマンションの屋上で全裸で何か叫ぶ寧子…。彼女曰く鬱は克服したらしい…。いや本当か!?ってツッコミ入れたくなる。

そこら辺の描写が映画と原作とでは違ってた。原作だと文体が柔らかくて、もっとシュールっぽさがありクスッとさせられる。
映画は充分な説明がある訳でもなくただ淡々と物語が進行していく。
でも全然悪くない。(正直富嶽三十六景の件ら欲しかったけど)

たぶん、この映画を共感や理解ができる人とできない人とで真っ二つに分かれると思う。別に鬱とか躁じゃなくても、普段生きづらさや八方塞がりな感じを感じたことある人ならわかるはず。
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