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ゴールデンスランバーのkenbowbowのレビュー・感想・評価

ゴールデンスランバー(2017年製作の映画)
3.8
2010年の日本版に続けて見た。

日本版は、主人公とその学生時代の友人との繋がりを深く描いていて、ポップでご都合主義的なギミックが多いのに対し、こちらの方がよりシリアスで、ポリティカルスリラー要素が強く、エネミー・オブ・アメリカ的な要素も入っていたり、一方で上映時間は2時間弱とコンパクトにまとまっている。

韓国の体制側の描き方が、より暴力的で、
このあたりは、日本だと自主的忖度バイアスが入るんじゃないかと。

個人的には韓国版の方が好み。
特にラストは素敵。

日本版の方は客が泣く前に先キャストが泣くんだよね。。
2010年あたりは、日本映画が壁にぶち当たってもがいていた頃だと思う。
この時代は韓国映画の方が成熟していたというか。

2020年代になって、ようやく日本映画も成熟したクオリティの作品を量産できるようになったかと。
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