麺は柔らかめ

父、帰るの麺は柔らかめのレビュー・感想・評価

父、帰る(2003年製作の映画)
4.4
飾り気のない映像に惹かれる
父親が子どもたちに何を伝たかったのか考えながら観てた‥家族愛とか家族の絆とかいう言葉が陳腐に感じてしまう
父と兄弟の謎の旅は和解で終わると思ってたのに衝撃的なラスト
冒頭のママとイワンくんのシーンで母性とはなんたるかを表していて、対比的に描かれる突如現れた父性
それまでの母親や祖母との暮らしでは得られなかった経験
イワンくんの”お前がいなくてもうまくいってたんだ”てセリフがなんだか突き刺さった
逆に、パパの”誤解だ”というセリフも
12年間姿を消していたの?島で掘り起こしたものは?
謎を秘めつつもだけどもなんとなくしっくりくる後味
結局、最後に流されるモノクロ写真に集約されているのかと思う
イワンくんかアンドレイくんかはわからないけど赤ちゃんを抱くお父さんの写真

あ、お父さんめちゃくちゃイケメンでした‥