父、帰るの作品情報・感想・評価

「父、帰る」に投稿された感想・評価

2003年作品。DVDにて鑑賞。
2回目。

前に観た時も思ったけど、ミスリードが色々仕掛けてある映画で、かなり後半にならないと、真相は判明しないし、また全てが判明するわけではない。つうか類似の映画が見当たらない、極めて特異なストーリー展開、ジャンル分け不能な映画だ。

役者が皆、良い顔をしている。これ大事。たまに入る風景のインサートショットは、ジョン・フォードばりの「雲待ち」ショットでまさか21世紀になってこんな画面にお目にかかれるとは思わなんだ。雨の表現も凄い。


ストーリーは、このレビューを含め何も情報を入れずに観た方が色々楽しめるかもしれないが、普通の家族ドラマみたいなのを期待すると裏切られるかも。

どちらかというと、スリラーとかサスペンス好きにアピールする映画だと思う。まぁ、ロードムービー的な要素もあるけど、ほのぼのする部分は皆無で、終始ピリピリした緊張感が漂っている。
たばた

たばたの感想・評価

4.7
DVD購入して再鑑賞。
特典映像ちゃんとしてて良かった。

ズビャギンツェフの輝かしいデビュー作。シンプルで深みがあって美しい映画だと思う。最後の数分が秀逸。

弟・イワン役の子が本当に素晴らしい。
お兄ちゃん役の子がこの映画のすぐ後に亡くなったと知って驚いた。
Furuhata

Furuhataの感想・評価

4.2
子供達の記憶にないほど、家に居なかった父親が急に帰ってくる。無骨な振る舞いに戸惑う兄弟。そして父と兄弟の三人は男旅に出かける。何とか父を慕おうと振る舞う兄と突き放す頑固な弟。一見子供達になんの愛情も無いように見える父親の行動。しかし、徐々にその意図が見え隠れする。自分の不在を埋めるべく、男として生きていくチカラや生き延びるすべを言葉ではなく、背中で語っているように感じた。まだ小さくその意味がわからない兄弟。最後は悲惨な結末に。ロシアの自然風景と歪な親子関係が静かにマッチングした綺麗な作品だった。
LinusRufus

LinusRufusの感想・評価

5.0
タイトル通りで(原題も"帰還")、昔出ていった父が突然帰ってきて、戸惑う息子達(兄弟)を連れて小旅行に出かける話。

遺伝子上の親子というだけで、父との思い出もなく暮らしてきた中に、いきなり出現するので(しかも高圧的で有無を言わさない態度)、息子達は嫌でしょうがない。(そりゃそうだ) 特に弟が。
そんな関係が修復されぬまま....。
『え』って思わず言ってしまったラスト。
ある意味フランス映画っぽい締めか?

何が起こる訳でもなし(ラストを除いて)、淡々とした内容だけれど、車で走る田舎の自然の風景と、父と、何とも居心地の悪い息子達が妙に溶け込んで、ふと、また観たくなる作品。
ちなみに、お父さんって、やっぱ、あのまんま...なんだよねー....(^_^;

このレビューはネタバレを含みます

父ではなく兄弟の話。

力のなさを愛で包み込む母と突き放す父。父という絶対的な存在への反応が兄と弟で違うのが面白い。ていうか父が神々しすぎる。

父が死んでから、兄の弟に対する接し方が変わっていたのに少し鳥肌がたった。
zak

zakの感想・評価

2.9
タイトル通り、久しぶりに父親が妻と2人の息子の元に帰ってきて、
その息子2人と一緒に旅に出る話…そこだけ聞くと親子愛を描いたハートフルなロードムービーをイメージしちゃうと思うんですけど、実際は全然違いました!(笑)
ジャケットの雰囲気から察するところもありますけどね!
もちろんそういうロードムービー的要素もあるにはあるんですが……割とサバイバルでした!(笑)

ロシア映画初めて観たんですけど、ドイツ映画の感触に近いものを感じましたね。(違っていたらすいません!笑)静かで暗いイメージなんですけど…

一体父親は何処に行っていたのか?
何故突然帰ってきたのか?
そして旅の最中の父親の意味深な行動の理由は?
などなどミステリー的な要素もあり引き込まれましたね。

父親が非常に厳格な存在なのは想定の範囲内だったんですけど、それ以上に息子の弟の方が非常にいけ好かない生意気なガキンチョでして、父親のヤバさ加減が霞んでしまうぐらいでした…(あくまで個人的見解です。実際はそういう見方しないんでしょうけどね 苦笑)

とにかくこの映画はラストまで観ると分かるんですが、ヒジョ〜に悶々とする映画でした!
何やってんコレ!って思わず叫びたくなりましたよ!

全てを各々の解釈に委ねられてんの?!
この時間はホンマに何だったんじゃ〜い!って感じで。(失礼しました。)
ただ単に自分の感じ取る力の無さが露呈されただけかも…(笑)

でも父親と息子について、ちょっと考えさせられる映画でした…
ズビャギンツェフは本当に良いよね

どの時代の人が見てもわかるんだろうなーという普遍性がいつもある
yoshiki

yoshikiの感想・評価

3.8
父の思いは、死を通して始めて伝わったのかと思うと、少し複雑な気分…
12年分の隙間を埋めるのはそんなに簡単ではなかったので、その隙間を埋めるために死が必要だったのかなと思ってしまう。

父があれだけ毅然とした態度を作り込み、越えるべき大きな障壁として子どもたちに接していたこと、
またその焦りにも取れる、急ピッチな教え方を見ると、
父の「用事」とは、死ぬことに近い、何かだったのかなと感じる。
これからずっと一緒にいられる訳ではないと、そんなことを理解していたような…

と、たくさん考察の余地がある謎だらけの映画だけど、
何より役者3人の演技が素晴らしい!それだけでも見る価値があると思った
ナカ

ナカの感想・評価

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2012/1/4

実に美しい映像だった。
傍観している感じが拭い切れなかった。
ばたこ

ばたこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

普遍的な真理を描きつつ、解釈に幅を持たせた映画は評価される傾向にあると思う。他のレビューを見ていると今作はその類なのかなと。

「不器用な親心」というテーマを、重苦しく描いた作品。12年も自分達を放ったらかしていた父を名乗る人が、高圧的で暴力的に接してきたら、子は親の心を知る由もない。作品が暗喩してる事は何となく分かるけど、全体的に暗いし、胸糞悪さを感じた。これだけ見て決めつけるのは如何なものかと思うけど、ロシア映画は苦手かもしれない。



説教くさい
母が床につくシーン、多分夫誘ってた
露出度高く微かにおめかししてた

イアンの行動が不自然
殺されると思い気が動転して、自殺を図ろうとした?冒頭のシーンが伏線。

男なら自分のケツは自分で拭け
泥棒少年、車輪を沼から外す、無人島へのボート漕ぎ、キャンプのテント、ミミズ取り

約束は守れ
昼飯食う場所探し、釣り時間内に戻る約束

親に従え
逆らったら体罰。これは日本の昭和的慣習だけど、ロシアでは今も普通なんだろうか。

ロシア人はあまり笑わないのがお国柄?
少し怖い
気温が心の暖かさに比例する?
寒いと非活動的になる→他者との交流が減る→内省的になる→笑う機会も減る

BGMもカットも暗い
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