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旅するダンボールのminirezoのレビュー・感想・評価

旅するダンボール(2018年製作の映画)
5.0
スニーカーを買うときに「箱要りますか?」と聞かれたり、中身がなくなったら折り畳まれて積まれてゆくだけの『ダンボール』。

使い終わったら捨てられゆくだけの運命であるダンボールに、新たな価値を見出したのは島津というひとりの人。

価値を見出そうとしたのではなく、金銭的な余裕のなかった時期に、財布を買うお金もなく、ダンボールで財布を作ったことが始まり。それから、揶揄されることもたくさんあったけれどダンボールの魅力に取り憑かれた。ダンボールが好きになった。好きになることに理由などない。

ただ好きであるが故のエネルギーは絶大だ。彼は広告代理店に3年勤めるが、入社試験には大遅刻。でも、好きで続けてきた、ダンボールで財布を作るという活動を認められて入社が決まる。

社員は、島津は人と仲良くなる天才と語る。マイペースでダンボール好きで、そして、手品もできる。できることがある、しかもいくつもあるって、とても魅力的なことなのだなと、感じました。

そして、価値のないものに価値を与えるアップサイクルな思考は、地球環境の行末と今の生活に疑問を感じている人々の感覚に直接的に働きかけるし、潜在的なニーズに触れる。

この映画を通して、ダンボールを見る目が変わるし、自分でもダンボール財布作ってみたいとすら思っている。島津さんのワークショップ出てみたいな。

そして、手品もやってみたい笑