トム

愛しのアイリーンのトムのレビュー・感想・評価

愛しのアイリーン(2018年製作の映画)
4.2
●あらすじ
独身42歳の岩男は300万を支払いフィリピンから嫁アイリーンを連れて帰ってくる
それを見た岩男の母は、狩猟銃を手にアイリーンに銃口を向ける

●感想
生々しく、人間臭い映画
日本の闇を取り入れた作品

金のために結婚する嫁、
嫁の家族に仕送りする夫、
あまりにも愛のある幸せな夫婦とは言いにくい

でも仕送りする事で、嫁の家族を幸せにする事ができる。そうすれば嫁は幸せ、嫁が幸せな事で、夫も幸せ、夫が幸せな事で嫁も幸せという幸せの連鎖を生む

そんな〝金〟という汚いイメージとは少し違う視点で考えることも出来た

決して美しい愛は描かれない
しかし真の愛は描かれている

アイリーン役と岩男の母役の演技力で物語も引き立っている
河井さんは綺麗で魅力的

生々しく酷い話だが、コメディ要素もあり結構笑えるシーンもある

特にフィリピーナとのお見合いシーンは笑った

ラストのアイリーンと岩男の母の秘密には感動する

性描写が多かったりするので万人向けにお勧めはできない

だが良質な日本映画としては、お勧めできる
トム

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