Naoya

パンク侍、斬られて候のNaoyaのレビュー・感想・評価

パンク侍、斬られて候(2018年製作の映画)
2.1
とある街道に一人の浪人が現れる。自らを〝超人的剣客〟と名乗る、掛十之進だった。次第に、町の藩主や家臣、謎の党、そして猿を巻き込んだ戦いが始まる。宮藤官九郎の脚本、町田康原作小説の映画化作。時代劇でありながら、序盤から世界観は一変し、現代なのか未来なのか不思議な感覚に陥る物語。その不思議な雰囲気は加速して、増強していく。エンターテインメントとしての娯楽さは枠にとらわれない、斬新な展開の数々しかないが、それを補う内容の面白さはそれほど無い。場面場面で弛れる、シラケる内容が多く、一連の物語の軸はあるが、まとまりはもはや無い。綾野剛や北川景子、東出昌大、染谷将太らの若年層だけでなく、浅野忠信や國村隼、豊川悦司らベテラン層も総出演で、それぞれ個性的かつ超クセ者を演じており、様々なキャラクターたちは見応えがあるが、総じて謎映画でもある。もちろん万人向けではない。
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