「shall we ダンス?」「それでもボクはやってない」の周防正行監督の最新作。
まだ映画に音が存在がない無声映画(活動写真)の内容を解説する活動弁士の物語。セリフやナレーション、背景などは全て活動弁士が口で解説を行い、BGMは実際の演奏家が劇場で映像に対してメロディを引く。
映画を通して、初めて活動弁士の存在を知った。各キャラの活弁シーンはそれぞれの個性が強く出ていて最高のシーンであった。竹中直人の良さも出ており、ウォーターボーイズやピンポンを思い出した。
コメディ感も強く劇場で笑いが起こっていたな。
竹中直人も素晴らしかったが、今作ではやはり主役の成田凌も素晴らしいかった。
この人はコードブルーでは未熟な青年役、チワワちゃんではイケメン役、そして今作では活動弁士というまさにカメレオン俳優といえる俳優であると感じた。
活弁シーンは非常によかったし、ラストのシーンも良かった。
今の時代は映画に音声や音楽が組み込まれており、活動弁士という仕事はなくなったけど、昔活動弁士がいたという歴史を知ることができて良かった。
ほっこりするコメディ映画。