活動弁士、聞いたことはあったけれどどんな仕事か初めて知った。みんなで笑い、泣きながら映画を観るシーンはニュー・シネマ・パラダイスを彷彿とさせる。フィルムの切れ端を貯める映写技師もパロディというかオマージュのよう。
キャスティングが豪華。成田凌の声があそこまで良いとは。黒島結菜は和装がよく似合うし、劇中劇では特に美しい。高良健吾は傲慢で嫌な役どころがぴったり。音尾琢真はヤクザな役が似合う。永瀬正敏の哀愁漂う感じ。井上真央の時代感ある豪華な衣装。
最後のドタバタは少し長いけれど、まさに無声映画時代のチャップリンのような感じで、それまで劇中劇として観ていたものに登場人物たちが巻き込まれていくのは爽快感すら覚えた。たくさん仕掛けられた笑いも、好みだった。
