sahoさんの映画レビュー・感想・評価

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哀れなるものたち(2023年製作の映画)

4.2

エマ・ストーンの圧巻の演技にあっぱれ!過去にも近未来にも見える時代とロンドン、リスボン、パリの特徴を融合した独特の世界観を確立した美術と衣装がとにかく素敵。特に娼館のユニークな扉。

バービー(2023年製作の映画)

4.5

冒頭のシーンから最高だった。水は出ない人形の世界観を保ちつつ、バービーとケンのビジュアルの完璧さ!
現実世界の男社会の描き方は極端ではあるけれど、女性を勇気づける映画であることには変わりない。この映画
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

全てを映画の中で説明してほしいとは思わないけれど、単純に退屈した。大量のサギ、大量のインコ、大量の…似たような描写が続いて飽き飽き。
その世界に入りたいと思わせるような絵の美しさはあったけれど。

キャバレー(1972年製作の映画)

4.5

人生はキャバレー。短い人生をどう生きるか、デカダンス、ナチスの台頭、恋、夢、人生の全てが描かれている。奔放なサリーだけれど、子どもを産むのか、夢を貫くのかの選択を迫られることはどの時代の女性にとっても>>続きを読む

モーガン先生のロマンス(1938年製作の映画)

3.8

美しい男女のうっとりするようなシーン、快活なフランシー、長年夫への不満を募らせながらも心臓病を上手く使ってきたお茶目なお母さん、楽しいダンスシーン、倒れてこないベッドはじめとしたコメディシーン、単純な>>続きを読む

書かれた顔 4Kレストア版(1995年製作の映画)

4.5

美しい!!の一言に尽きる。玉三郎さんも、彼(彼女)を捕える画も。屋形船。東京タワー。夜の小道。トワイライトって素敵な言葉。
インタビューの中の、自分の欠点を知ることによって客観的になれるという言葉が印
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エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)

4.0

灰色の海が美しく見える。静かに生きる希望を与えてくれる作品。
オリヴィア・コールマンの目がそのときの状態によって全然違って見える。
職場でそういうことをするのはどうかと思いますが。

逆転のトライアングル(2022年製作の映画)

4.0

3幕構成。陸、船上、無人島と環境が変わると関係性も変わる。
インフルエンサーやセレブを皮肉る痛快さ。揺れる船の中のディナーは悪趣味なのに面白くて見ていられた。過去の偉人の名言を語り合う船長とロシアの富
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戦場のメリークリスマス 4K 修復版(1983年製作の映画)

4.5

オープニングで流れる主題歌から耳を奪われた。単体で聴いてもイマイチ印象に残っていなかったが、映像と合わさると、東洋と西洋のどっちでもないような、どっちでもあるような曲の良さが際立つ。
なんと言ってもメ
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

3.5

音楽は素晴らしかったし演奏シーンの画もカッコよかった。でもサクセスストーリー過ぎて話にはノレなかった。

ヴィーガンズ・ハム(2021年製作の映画)

4.0

皮肉と風刺とユーモアに溢れた脚本が素晴らしい!B級感あるストーリーなのに、セリフがいちいち面白い。色んな方面に毒を吐いているので、笑ってしまうことにちょっとした罪悪感もあるけど、たまにはこういう作品が>>続きを読む

バビロン(2021年製作の映画)

3.8

序盤の「何か大きなものの一部になりたいんだ」というセリフが印象的だなと思って観ていたら、それこそがテーマだった。
音楽に乗ったゴージャスなパーティーシーンは最高だけど、あの内容に対しては全体が長過ぎた
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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター(2023年製作の映画)

4.7

ボートに乗ったローズの顔が花火で照らされるショットが美しかった。カラーなのにモノクロ映画的な白の美しさを感じた。
恋愛だけでなく、20世紀初頭を生きた女性が解放されていくのも重要なテーマだったのだと再
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イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)

4.0

突然の拒絶、海の向こうの内戦、馬鹿に思える隣人、全てが何かのメタファーなのかと想像が膨らむ作品だった。
最初こそやや退屈に思えるが、段々とのめり込んでいく。パードリックの視点で困惑していたはずなのに、
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ピンク・クラウド(2021年製作の映画)

3.3

パンデミック前にこれを思いついたのはすごいけれど、パンデミック後に見てもあまり驚きはなかったかな。
スローな雰囲気が眠くなってしまった。

あのこと(2021年製作の映画)

4.0

あまり前情報を入れずに観たら、中絶に関すること以外は現代もあまり変わっていないと思った。異性との夜遊び、学歴社会、などなど。彼女に密着したカメラワークが観客に追体験させる。
もちろん中絶などせずに済ん
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日本で一番悪い奴ら(2016年製作の映画)

4.0

綾野剛の魅力ダダ漏れ。冒頭の生真面目な青年からの変容ぶりがすごい。それでもシャブだけは手を出さないというところに微かに真面目さが残っていて、愛すべきキャラクターと感じた。
脇を固めるピエール瀧、みのす
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オーシャンズ11(2001年製作の映画)

3.8

これだけの大犯罪をやる動機が単純でイイ。豪華キャスト、今見ると若くてカッコいい!

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.3

オチを含めて色々な愛を肯定する温かさを感じたが、登場人物たちの説得力がイマイチない。茂巳と紗衣の歳の差夫婦が最後まで夫婦に見えなかった…。玉城ティナの高校生らしさとらしくなさの同居する役柄が一番似合っ>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

自然と動物と人間。あんな気味悪い生き物を可愛いと思わせるところがすごい。セリフが削ぎ落とされていて、多少眠くもなるけれど、不思議な世界観に引き込まれた。結末も意外性があって観終わった後に語ると楽しい。

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

4.0

こちらの世界とあちらの世界の描写やCMは番組内に織り込むという設定などよくできていて面白い。ジム・キャリーの愛嬌が健気に映る。

緑の光線(1986年製作の映画)

4.0

一人じゃ寂しいけど誰でもいいって訳じゃない。運命の人を待っていたい、だけど寂しい。すごく共感するけど客観的に見ると少しイラつく…。
駅での出会いの視線の交差がなんとも美しくってドキドキした。フランス人
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.5

ユリヤの等身大の美しさ。オスロの街並み、音楽、ダンス、煙草、酒。
母、祖母、曾祖母と祖先を遡って30歳を比べる演出が面白い。女性にとって30歳というのは、生理的にどうしても決断を迫られる節目。どんな道
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

4.0

エンターテインメント作品として面白い。阿部サダヲの目。面会シーンの演出。何もかもを操るサイコパス恐ろしや。全ての解を与えてはくれない終わり方も、想像の余地があって良かった。

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.6

鈴木亮平のための続篇という印象。群像劇的な前作から日岡vs上林の構図に変わり、物足りなく感じた。要するに前作の完成度が高すぎた。
松坂桃李はじめ鈴木亮平、村上虹郎も好演しているが、西野七瀬がクラブのマ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.0

物語の本筋と前世がヤツメウナギの女子高生の話とワーニャ伯父さんの見事なリンク。
なんとも言えない抑揚のカセットテープが不穏な世界観を作り出している。
車内で高槻がカメラ目線で語るショットが斬新。岡田将
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Summer of 85(2020年製作の映画)

4.3

予告が見事にまとまっていて良い意味でそのままだった。結末を除けばありきたりな青春モノだけれど、現在と回想の織り混ぜ方が巧みで引き込まれた。
何よりもアレックスとダヴィドの対照的な二人が輝いていて美しい
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パーマネント・バケーション(1980年製作の映画)

3.5

人との出会いが人生を変える。少しずつ交わす会話が洒落てて心地よくて、眠りに誘われた。

デッドマン(1995年製作の映画)

4.0

若きジョニー・デップが個性派の片鱗を見せていて美しさが汚れていく感じが良い。
繰り返し流れるギターと西部劇的な映像との相性の良さといったら。
結局生きてるの?死んでるの?
ノーバディーの放つ詩的なセリ
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ダウン・バイ・ロー(1986年製作の映画)

4.5

オープニングの街、牢獄、朝のダンス、別れの分岐など画角がとにかくカッコよすぎる。なんだこれ。
おまけに物語も想像つかない方向に転がっていく。イタリア人のキャラが可愛らしい。
I scream, you
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イン・ザ・ハイツ(2021年製作の映画)

4.8

最高すぎて書くことがない。めちゃくちゃ元気もらった。
舞台は未見だが、映画ならではのマジックを感じるところがたくさんあった。
アメリカ的でありながら、誰にでも通ずるホームというテーマ。夏にぴったりのラ
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プロミシング・ヤング・ウーマン(2020年製作の映画)

4.6

エンタテインメントと社会的な問題提起が同居していて「パラサイト」を彷彿とさせる。
目的によって大きく変わるキャシーのメイクとファッション、Toxicのアレンジなどが光る音楽、こだわりを感じる画角など観
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ハワーズ・エンド(1992年製作の映画)

3.5

なーんか後味の悪い話。階級差、思惑、相続…。
ヘンリーと結婚するメグの真意は最後まで掴めず。ヘレナだけは自分を貫いて清々しい。
それでもイギリスの街も田舎も晴れも雨も堪能できる映像ではある。

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