古き良き時代 古き良き映画への
愛と笑いと 少しばかりの希望を
綴った 人情ドタバタ劇だったなぁ
大学時代 東京キネマ倶楽部で
山崎バニラの丁々発止な活弁なんぞ
目と耳で 大いに楽しんだっけなぁ
それこそ チャップリンやキートン
あたりで あの“夢の原点”を しかと見届けてる感じに
憧れと誇らしげが同居してる 不思議な高揚を覚えたもんだった
周防監督らしいっちゃらしいんだけど
出演者が豪華で いちいちハマってて
なんか目移りしちゃうんだよねぇ
どこ観て 何に集中すればいいんだか…
あ 竹中直人は もう別にほっといても
勝手にオチつけてるからいいんだけどさ
映写機をすり抜けるナイトレートフィルム
ぼんやりとした光源の中で沸く 大衆の喝采
浪漫と興奮が いつだってそこにはあったんだな