ヒムロ

来るのヒムロのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
2.8
会社でも人気者、家ではイクメン、育児ブログも大人気の田原秀樹とその家族は突然の怪異に襲われる。
友人のつてからオカルトライターとキャバ嬢の霊能力者を紹介してもらうも怪異の力は凄まじく、次々と犠牲者を出していく。
秀樹の地元に伝わる化け物の正体とは。
「あれ」が田原家に来る。


監督が普段ホラーを撮っていない中島哲也監督という事で、演出など中々に普段ホラー映画では見ない演出で面白かった。
邦ホラーは低品質のクソだらけなので新しい風が入ってきてくれるのは嬉しい。
実際CGは邦ホラーというか邦画でもかなりレベルの高いCGで大満足。
キャストも豪華だしかなり期待されて予算が掛かっている印象。

反面ストーリーはどうかというと、原作とどの程度違うのかは分からないがどいつもこいつも登場人物が身勝手過ぎて好きになれなかった。
真琴とセツ子ぐらいしかマトモな奴がいないと思ってたら最後に真琴にも裏切られた。
最終的に超大規模除霊バトルに突入した時に「別に全員殺して良いぞ」と思えてしまうのはイマイチだった。

ホラーとして見た場合テレビを使ったラスト付近の演出は良かったが、ストーリーパートが長すぎてつまらない。
ジャンプスケアにあまり頼らないのは和ホラーらしく良かったが、ストーリーパートに和ホラーらしいじわじわとした恐怖が感じられない。
登場人物がみんな悪い意味で我が強いので出てくるだけで話としてうるさくなって雰囲気がない。

やはりラストに大規模除霊バトルになる所が見所だと思うし、どちらかと言えばホラーではなくこれはバトルなのだと思う。
怪異に襲われる映画というよりどう戦うかみたいなスピリットの人間しかいないのが怖くない一つの原因かも。
ただ除霊シーンだけはマジで見た目が最高でテンションが上がるので必見。
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