パエリア太郎

来るのパエリア太郎のレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
4.8
普段1人で映画見る機会がダントツに多いんですけど、ホラーだから怖いじゃないですか、話題作だし誰か付き合ってくれるかなと、何人か誘ったんですよね。
みんなに断られました。

仕方ないので1人でビクビクしながら行くことにしたんです。
で、誰かと来た気分で普段は食べないポップコーンのミックスとかなんちゃら買ったんですよ。
食いきれないですよ、、
バケツいっぱいじゃないですか、、、。
元からポップコーンってそんなに好きじゃないし、なんとか食べ切ったんですが、もう気持ち悪くなっちゃって!
これで映画がつまらなけば、明日の新聞の一面を頂く覚悟だったんですが、めちゃくちゃ面白かった!!!!

序盤は過剰な演出とセリフがむず痒かったし
子供にとって素敵なママパパじゃないなんてヤーね!
そんなママパパはお化けが成敗してやる!!みたいな話で終わるならゲンナリしてたと思うんですが、そんな話とかお化けの正体とかどうでもよくなる位の圧倒的なセンスの良さ!!

霊能力者勢揃い払いの儀式はテンションがぶっちぎれました!
霊能力者たちの佇まいと所作の素晴らしさ、カプセルホテルのシーンとか笑っちゃいました!
人物描写が不十分で、上っ面の雰囲気だけといえば、そうなんですが、そんな事をどうでも良くさせる位の瞬間最高爆上がり映像で、ぶっとびました。

センス抜群なストーリーの繋ぎやシーンの連鎖を感じつつも
妻夫木さんと黒木華さんの表と裏の顔はなんかもっとストーリーとしてスッパり切ってくれた方がドキッと出来ただろーなーとも思ったり
黒木華さんに浴びせられる最後の言葉は黒木さんのせいじゃないしなぁ
妻夫木さんの結末もどちらかというと善意の結果というか、納得しずらい!!
敵の正体がスッキリしないなーとも思いましたけど、どうでもいい位に、映画として観てて楽しかったです!

何より大大大大好きな松たか子さんが大大大活躍でしたし!


これは仕方ないのかもしれませんが、あんな達者な方々の中で小松菜奈さんがちょっと、、、な気もしてしまいました。

キャバ嬢でいて霊能力者なんて、超センスの良いキャラクターなんだから、キャバクラで働いてるワンシーンなんか見たかったなと思っちゃいました。
パエリア太郎

パエリア太郎