ちむ

来るのちむのネタバレレビュー・内容・結末

来る(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

中盤でメインの妻夫木が凄惨な死に方をするし最後までどうなるのか見えずドキドキして面白かったけど、松たか子に感情移入していたので彼女以外みんなに苛々してしまってスッキリしなかった。
妻夫木は外面のいい空っぽな男で苛々。小松菜奈と岡田准一は最後になって松たか子の除霊を邪魔して苛々。黒木華はそこまでか。
おどろおどろしい血のや傷の表現が多いけどいわゆるホラーっぽい怖さはなかった。
どちらかというと人間の怖さのようなもの。青木の妬みのようなものや、妻夫木がブログにだけ歯の浮くような綺麗事を書く様とか、黒木華の仮面主婦と変わり様とか。
でも一番衝撃的だったのは、妻夫木が松たか子からの連絡を携帯でとっていて、いよいよアレを受け入れる寸前のところで家の電話に松たか子からの電話がかかってくるところ。留守電にメッセージを残しその音声が流れているが言っている内容が携帯からの内容と真逆。どっちが正しいのか分からず迷う妻夫木。結局携帯の方がアレで殺されてしまう。結構古典的な演出だけど面白かったな。
最後は結局松たか子がアレを倒したのか分からない状況。小松菜奈と岡田准一に邪魔されるも決して慌てふためかない松。やはり勝算があるのか。でも小松菜奈を助けるところや彼女との別れ際にいった台詞がどうしても松たか子が死ぬ気でいるようにしか聞こえず(とはいえ何といったか忘れた)最終的に松たか子が勝った描写もなくモヤモヤしてしまった。
最後は千紗を抱いた小松菜奈と岡田准一の会話で終わり。この後どうする?わかんない私馬鹿だから。おい!!!なんてことしてくれてんだ!!
アレがまだ生きている描写もなかったから倒せてはいるのかな。
ちむ

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