う

来るのうのレビュー・感想・評価

来る(2018年製作の映画)
5.0
・秀樹と加奈の披露宴の二次会で影口をこぼす友人(と明るく振る舞う秀樹)
・後輩高梨が秀樹を羨み妬む言葉(に対して褒め言葉をこぼす秀樹)
・秀樹のイクメンブログ(と現実の秀樹)
・幼い頃に加奈に虐待をしていた母親、そうはなりたくない加奈とそうなってしまった加奈
・トイレで死に際に、会いたくなかったはずの母親が出てくるのに、実は母親に会いたかったので笑顔で死ぬ加奈。(もしくは知紗を返せた喜び)
・妹真琴に対し「仕事の邪魔だ」と言っているけれど実は真琴を守りたかった琴子
・秀樹に親近感をおぼえ「こども」を守りたいけれどそうできなかったことと葛藤する野崎
などなど
人の矛盾、裏表、強さ弱さが、こまかくこまかくキャラクターに出すぎててそれがよかった。
面白かったのは、
秀樹(妻夫木聡)が切り刻まれたお守りと荒れた部屋と怯えた加奈(黒木華)、知紗を見て、"アレ"が来たと思い込む場面。実は"アレ"の仕業ではなく、加奈がしたことだったところ。秀樹の思い込みだったって下りが1番、にんげんを表してる気がする。
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